NEX-VG10のトリガーリモコンは【パスカルの原理】
NEX-VG10を今度4.5mのクレーンに乗せて撮影することになった。先般のロケではクレーンが小さかったため無くても困らなかったのだが、4.5mになるとカメラのトリガーに手が届かないし、回しっぱなしというのも具合が悪い。先般ワイヤー式のレリーズをトリガーリモコンに使えるようにして非常に便利なのだが、ワイヤー式で5mの長さのものは無い。有ったとしてもアウターとインナーの摩擦でスムーズに動かないことは明白だ。ということは昔写真屋さんが使っていたアレしかないだろう。
少し時間がかかったが、今日ヨドバシからエアレリーズが到着したので早速VG10用に改造した。シリコンゴムのチューブを使っているようだが、現場で切れては具合が悪いので予備を合わせて2つ作った。
血圧計の加圧用ゴムポンプというか、レンズ清掃用のブロワーに似たゴム球を握ると先端のレリーズの芯が出てくる。
VG10への取り付けは側面に取り付けたアクセサリーシューを用いている。このシューは30年ほど前に購入したUNのマルチプレートについていたものと記憶するが定かではない。
そこに穴をあけてレリーズを取り付けたエツミの水準器を差し込めば出来上がり。いたって簡単な構造である。
Jr.に超アナログと言われたりしたが、デジタルカメラをアナログというか、原始的な方法で制御するのはとても愉快だ。しかしこのエアレリーズというのはよく出来ているし、とても科学的な原理が応用されている。誰もが中学校で習ったあの【パスカルの原理】Wikipediaによるとということだ。言い換えればパスカル先生のおかげでNEX-VG10のトリガーがリモートコントロール出来たということになるのだろうか。
エアレリーズの動作は極めて滑らかで面白い。
このエアレリーズののおかげでクレーンの先端4.5mに取り付けられたNEX-VG10の録画スタート・ストップが思い通りに行えることになった。名称はレリーズ改め【パスカルレリーズ】でどうだろうか?
完成してパッケージに入ったパスカルレリーズ。後は出荷をxxx現場を待つばかり。2台出来たので物は試しと、2本ののエクステンションチューブ継ぎ足して10mでのレリーズを試してみた。結果は良好である。若干強く握らなければならないが、レリーズはストロークいっぱいに伸びて余裕でRECボタンを遠隔操作できた。
この改造品を両面テープを貼ったUNのアクセサリーシューとセットでネット販売しても良さそうな出来栄えに大変自己満足な私である。VG10ユーザーさん、お一ついかがですか?(笑)
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ところでVG-10は三脚穴のある位置が悪く、三脚のプレートを付けてもぐらつきがあるのですが、その辺はどのようにされていますか?
この記事を見させて頂くと、何だかプレートが付いているのですが、気になっています。
もともとスチールのカメラマンなのですが、このカメラを買ってムービーも撮るようになりました。
先日、ザハトラーの三脚を購入したのですが、上の内容でがたつきが出て困っています。
何か、良いアイデアがあれば教えて頂ければ光栄です。
よろしくお願い致します。
VG10の三脚穴ですが、クイックプレートを取り付けて強く締めるとネジ穴がだんだんと膨れてきて、確実にぐら付きますね。
これは三脚ネジ穴周辺が強化されてVG20においても同じ傾向です。200mm以上の長玉で三脚座が付いている場合はレンズにカメラが付いていうるような状態なので問題ありませんが、85mmF1.4や135mmF2など三脚座が無い重いレンズを確実にネジ穴(ネジ穴周辺)に無理がでてフォーカスを触っただけでぶれてしまいます。
私がとった対策は下記のページにアップしています。一番上の記事です。
ホームセンターで手に入るものばかりで前後二本で止めています。マウント強度に気持ちとして不安はありますが、180mmF2.8などもぐら付き無く使用することが出来ます。
この対策はVG10、VG20ともに行いました。
プレートはマンフロット#357のスタンダードを使用していますが、ロングプレートにすることでスライド量が少ない三脚でも対応レンズの範囲が広がります。
判らないことがあればお気軽にお尋ねください。
最近は遊び半分でNEX-5Nのシネサドルなどを作りましたが、出来上がってみると「これなら仕事の仕込みカメラに使えそう」と嬉しがっています。