EL-Nikkor 50mm F4はF2.8よりフランジバックが長い
これは先日作ったNEX用のフォーカシングユニット。ペンタックスのヘリコイドエクステンションチューブとM42→L39変換リングを取り付けてMEX用ボディーキャップを加工してM42のスクリューマウントが取り付けられるようにしたもの。そのままではロックが利かないため、キャップのマウント側に発砲塩ビ板でロック機能をつけている。
M42マウント加工したEnlarging Ektar 50mm F4.5を取り付けると∞までフォーカスを合わせる事が出来る。
ヘリコイドを回すとこんな感じで伸縮する。
上のGIFアニメについているレンズは知り合いからいただいたEL-Nikkor 50mm F4。Enlarging Ektar 50mm F4.5と同じく引き伸ばし用のレンズだ。EL-Nikkorは50mm〜150mmまで全焦点距離を持っているが、ニコンのベローズPB-4ではもっぱら50mmF2.8を使い、50mmF4は全く使うことが無かった。ところが昨日75mmと間違えて50mmF4を今回作ったNEX用フォーカシングユニットに取り付けてみたら、なんとインフ(∞)で合焦するではないか!50mmF2.8は全く無理で近接用でしか使えない。インフが出るのは63mmか75mm、80mmなどで、105mm以上の焦点を持ったEL-NikkorはKリングやM2リングを介して取り付けた場合だ。
インフで合焦することが判って早速テストしてみた。撮影結果は下の写真(クリックすると原寸のオリジナルの画像が開きます)
絞りはF8が最も解像度が高かった。このレンズでの撮影は下の写真のような状態。50mmF2.8に比べてF4はフランジバックが長く設計されている。
そしてこのフォーカシングユニットでインフが出るもう1本の50mmは先日紹介したEnlarging Ektar 50mm F4.5だ。
この組み合わせでEL-Nikkorと同じアングルで撮影してみた。これも絞りはF8。雲の動きが速く、若干陰ってしまった。
テストついでに他のレンズも何本かテストしてみた。まずはSuper Takumar 24mm F3.5(絞りは全てF8で行った)
次にSuper Takumar 28mm F3.5
次はマクロレンズのSMC Macro Tkumar 50mm F4
Macro Takumarと同じ焦点距離の明るい標準レンズ Super Takumar 50mm F1.4
焦点距離55mmの普及型標準レンズ Super Takumar 55mm F1.8
ベローズ用レンズもインフが出る。Bellows Takumar 100mmF4
135mmレンズはAPS-Cで使用すると35mm フルサイズ換算で200mmクラスになる。Super Takumar 135mm F3.5
ミラーレス構造のNEXというカメラは実に面白い。フランジバックが短いため、各社から発売されているマウントアダプターによって様々なレンズ(往年の銘レンズ)がとても簡単に取り付けられる。手放せないカメラの一つになってしまった。
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