昨日はCMの撮影だった。15秒の外食大手の地上波OAだ。 ただし予算が厳しい。当初PMW-F3を提案した。 却下された。 ギリギリの選択で決まったのがHDVでの撮影。ブロックノイズを考慮してテープとメモリーの同時記録。 HVR-Z5Jのテープでのみ可能なハイスピード(オーバークランク)でのスローモーションは一旦テープに記録したものを現場でメモリーにダウンロードした。 今回の予算会議で譲れなかったものはスタッフたった。最低限撮影部2名と照明部2名は必要と押し切った。 モニターは技術用にHD-SDIのブラウン管モニターを用意した。制作モニターは制作さんに自前でLED REGZAの22インチを用意してもらった。 実はそれが良いモニターだった。LEDバックライトのおかげでとても明るくきれいに見える。さらに100%の視野率で見える。クライアントに見せるにはもってこいだ。 オンエアの確認ということではクライアント用には少し派手な民生モニターが好まれるし、視聴者のことを考えても民生機での確認は重要だ。 事務所に戻って早速調べてみた。 19インチと22吋のものが安かった。ともにHDMI入力は2系統だそうだ。これは買いである。 撮影に使ったHVR-Z5JといえばもはやZ5Jには見えない(笑) HDMIからHD-SDIへの変換にはブラックマジックデザインのミニコンバーターHDMI toHDSDIを使用している。今回は使用しなかったがHDW-750のHD-SDIをHDMIに変換する場合はHDSDI to HDMIを使用する。これでHDCAMの出力が民生テレビで再生可能になる。 ちなみにブラックマジックのミニコンバーターは3年間の交換保証が付いている。故障した場合は修理対応ではなく良品に交換だ。電源が入らないとか、信号が出ない場合などは不良品が到着した日に良品が発送されるそうである。 厳しい現場だったが制作さんと知恵を合わせることでなんとか切り抜けることが出来た。ただしHDVで地上波用のCMを撮影していいかどうかはいささか疑問の残るところ。というのもニキビ予防のCMにはRED ONE、ハリウッドスターが登場する軽自動車のCMにはARRIが登場している。つまりクライアントも現場で使われているカメラはどういうものかを知っているのだ。 ただ、逆を言えばHDVの持つ能力がかなりのものともいえる。 ここで大きなニュースがある。 新開発8K CMOSイメージセンサーを搭載した業界最高画質のCineAltaカメラを発売 〜最高峰の映像制作機器群を総称するCineAlta(シネアルタ)ブランドも刷新〜 ソニーがまたやってくれた!今度はRAWデータでの記録が可能なシネアルタ。さらに価格は従来のモデルの半額以下だから驚きである。 2012年はハイエンドもローエンドも益々面白くなる映像の時代ということだろう。
新開発8K CMOSイメージセンサーを搭載した業界最高画質のCineAltaカメラを発売 〜最高峰の映像制作機器群を総称するCineAlta(シネアルタ)ブランドも刷新〜
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