2011年10月14日(金)
申し訳ありませんが激安映像制作には対応しておりません
【申し訳ありませんが激安映像制作には対応しておりません】という一文を会社のホームページのトップに掲載した。
それを見た監督から提言があった。
「対応しておりません」という否定的な表現より、むしろ自信のほどをあらわしたほうがいいのではないでしょうか?
たしかにその通りだ。
そこで監督からの提案はこうだ。
【ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、常識外の低予算でのご発注はお断りいたします】

考えた結果、トップページは
【申し訳ありませんが激安映像制作には対応しておりません】を留保して、価格のページと制作部のサイトに以下の一文を掲載した。

※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、常識外の低予算でのご発注はお断りしております

こういうことを掲載すれば当然問い合わせは減少する。しかし激安=常識外の低価格で技術提供するにはクォリティーを下げざるを得ない。また企画・構成やコピーライトなど、考える仕事に時間を掛けられなくなる。つまりやっつけ仕事が当たり前になってしまう。

暴利を得るために出した方針ではない。発注額の低下の底がわからない状況では業界全体の将来が危ぶまれる。
価格を下げるための努力は常に行っている。仕事のクォリティーを下げることなく、予算を考慮した演出方法、撮影方法、編集方法を考えていくのは当然のことだ。
もちろん激安・超低価格・破格・価格破壊のいずれも自由競争だから否定はしない。しかし激安合戦に参戦するほどの経済力や人材は抱えてはいない。
激安に対抗するには仕事に対して適正な対価で、よりクォリティーの高いものを提供するしかないだろう。技術研鑽、思考錯誤に労を惜しまないことが必要だと思う。

今回掲載した一文は経営者として業界の将来を考えた結論である。

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10/15追記:長野にお住まいのAカメラマンから非公開のコメントをいただいた。
いつも拝見しています。長野県のスチルカメラの○○と申します。
激安の件、深く同意しています。
(中略)
常識という言葉が私はひっかかってまして、クリエイターって常識にとらわれないところに良さがあったりして、クリエイターの側が常識を持ち出してくるとちょっと萎えてしまいそうです。
(後略)

ということで、軽い私はすぐさま記述の変更。
先ほど訂正いたしました。
たしかに常識という言葉も曖昧ですし、クリエイターという立場を考慮すれば常識は打ち破るべきものですね。
ただし人件費や機材費などを発注・受注を含めて経営者の都合で常識を逸脱されては生活が脅かされます。
適正価格で仕事をするため弊害、あるいは敵を確実に伝えるためにターゲットを明確にしました。
その結果下記のように訂正しております。
※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、価格破壊・激安といわれる低予算でのご発注はお断りしております




2011年10月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 写真撮影・カメラ機材 / CEO・映像技術職人 |
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