2011年12月28日(水)
こんなレンズを待っていた
ソニーE マウントの30mm F3.5 Macroレンズ。
これまでどうしてもAPS-C用のマクロレンズが無く、引伸ばし用のエルニッコールや、ミノルタのハーフ版引伸ばし用ロッコールにBORGのヘリコイドやベローズを付けざるを得なかった。
また、イメージサークルがAPS-Cと一致するオリンパスペンF用のE-Zuiko Auto-Macro 1:3.5 38mmを探さねば理想的な解像度が得られなかった。ただ、如何せん設計された次期が古いだけに、フィルム時代は名レンズであったにもかかわらず、デジタルカメラでの撮影ではハイライトのパープルフリンジの発生は抑えきれない。

また、このレンズはデジタルのペンFやパナソニックのGHユーザーに人気が高く、八尾富カメラの中古でも7万円近い値段が付いている。

そんな世情を反映するかのように登場したのがソニーのEマウント専用マクロレンズだ。
Eマウントユーザーが待ち望んでいたレンズだ。E 30mm F3.5 Macro SEL30M35が正式な名称で、生産はタイで行われている。洪水の影響から脱却できたのか、ようやく市場に出回るようになった。
E-Zuiko Auto-Macro 1:3.5 38mmの頭のEが示すように、ペンF用は5枚構成のレンズだがE 30mm F3.5はEDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を含む7枚構成のAFレンズで最短撮影距離は約9.5cm、最大撮影倍率は等倍という設計になっている。エクステンションチューブなどが使えないので等倍(撮像素子上で原寸になる)はデジタルカメラ用マクロレンズとしては必須といえるだろう。

もちろんNEX-5/7などの写真だけではなく、動画でも使用できることは当たり前で、NEXシリーズのNEX-VG20やNEX-FS100でも使用できる。
まさに待ち望んでいたレンズといってよいだろう。
レンズの描写については私などがレビューするよりもデジカメWatcjの記事や作例を参照いただきたい。 http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lens_review/20110913_477001.html


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