冬休みの工作U/HDR-CX560Vの内臓マイクに着脱式ウインドジャマー
先にアップしたYouTubeでわかるようにHDR-CX560Vのポテンシャルの高さには驚く。このカメラを空撮で使った時に気になったのは内臓マイクの風切り音だ。NEX-5Nでもそうだが、CX560Vでも吹かれには弱い。こういったカメラでジャマーが着いたのはNEX-VG10が初めてではないだろうか。もちろん後継機のVG20にもジャマーは標準装備された。
そこで正月休みを利用してまたもや「冬休みのオヤジ工作」である。
材料はいつも使っているフェイクファーのハギレと、同じくクーラーのエアフィルターのハギレだ。
今回は着脱式ということでホームセンターのカー用品売り場にある硬質マジックテープを使用した。裏面に粘着テープが付いているが、やはり縫い付けなければいずれは外れてしまう。プロのようにはいかないが、二重にかがって固定した。ジャマーを作る場合、フェイクファーとマイクの間に入れる緩衝材は音質に大きく影響するので材料選びには実際にガンマイクを持参してヘッドフォンで確認させていただくか、二重にして耳で直接聴くなどすればよいだろう。
カメラの内臓マイクの周囲にマジックテープを貼り付ける。アクセサリーシューのスライドが開くようにマジックテープをカットしなければならない。カー用品のマジックテープに使われている粘着テープは非常に強力で、会社でも様々なものに使用している。振動が激しい場所に使われることを考慮した優秀な製品である。
もうひとつの注意点はフェイクファーの毛がレンズにかからないように工夫すること。私はソニーの37mm→52mmのステップアップリングを装着してニコンの広角レンズ用のフードを取り付けた。560Vの最広角でアクティブモードをONにしてもケラレは生じないことを確認しているフードだ。
テストの結果も大変よく、今日の強風でも吹かれること無く2CHステレオ、5.1chサラウンドも安心して録音できた。
内臓マイクで吹かれること無く録音できるようになると予算の乏しい仕事では560Vも選択肢となり得る。ただし三脚だけはある程度しっかりしたものを選ばなくてはならない。私の場合は少し古いがマンフロットの#505を選ぶ。カウンタースプリングは1kgが最適だった。HVR-X1JやHVR-Z5JではもっぱらビンテンV3を使用するので、ほとんどスチルの望遠レンズ用になっていた#505だったが、560Vのおかげで再び出番ができたようだ。
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