3GHz Premiere レスポンスである。
未だにクロックが気になる人も多いようだ。ムーアの法則にも量子力学の壁が立ちはだかるように、CPUに依存するPCノンリニア編集ではクロック周波数が壁だと信じられているようだ。インテルのデュアルコアテクノロジーはついにアップルコンピューターにも採用され、低価格:高性能を両立させた。CPUは処理方法によってレスポンスが変わるのである。もともとマックユーザーだった私が、今ではヘビーなPCユーザーも兼ねているのはPentiumとIntelがあったからだ。
さて、このクロック周波数だが、一般にHzが使われている。私が電子工学を知った頃はc/s(サイクル/秒)という単位だったが、今ではHz(ヘルツ)が使われる。ネットで時々hzなど間違った表記があるが、ヘルツとは人名である。Heinrich R. Hertz=電磁波の実在を実証した学者だ。同様にニュートン=N、天気予報でおなじみのパスカル=Pa(昔はバールという単位だった)他にもワット=W、ボルタ=V、アンペア=Aなど身近な単位に人名が用いられている。大切なことは人名を単位に用いた場合は必ず大文字にしなければならないということだ。我々が色温度の単位に使うケルビンも熱力学で功績を残した人だ。
ただし例外もある。100万を表すメガ=Mや1000メガを表すギガ=G、1000ギガを表すT=テラなどはm=1/100を表すミリやメートル、g=グラム、t=トンと区別するために大文字が使われる。しかし1000を意味するキロ=kは大文字ではなく小文字(ケルビン=Kと区別している)になる。なおGについては重力の単位であるGと重複するため疑問が残る。冒頭の写真はメリーランド大学からお借りしたHeinrich R. Hertzの肖像である。
それと,パソコンの世界では キロ に大文字を使うのも,単に 1000 倍と違い 1024 倍ですよというだけのためなのでしょうか。
私たちはc/sで馴染んで来たので、Hzに変わった時は違和感がありましたね。Hzに変わったのは大阪万博の少し前だったように思いますが、それまでは音も電波も電気もみんなサイクルでした。ヘルツになって、音についてもヘルツを使うのは抵抗を感じた記憶が有ります。功績を称えるという点ではワットやクーロンさんと同格に上がったということでしょうか。ただ、何かで聞いた記憶ではサイクルでも間違いではないということらしいです。ただ、2の10乗=1024をキロで呼ぶ情報処理の世界は不可解です。
日本人としては平賀源内の功績を称えて、電気の単位にGENやHIRAGAなんてのも使ってもらいたいですね。