2006年04月02日(日)
HVR-Z1J HD 制作費
 HVR-Z1J HD 制作費である。
 ハイビジョンの制作には様々なスタイルがある。すでにNHKの番組は殆どがハイビジョンで作られ、アナログ地上波のSDへはダウンコンバートして放送している。撮影キャメラはHDCAMが中心だが、最近ではソニーのHDVが使われだしている。特に水中映像ではHDCAM用のドラム缶並みのブリンプに比べ、HDV用は小型軽量化され、抜群の機動力である。HDCAMの画質を満点とすれば、HDVはCCDの画素やレンズの性能から70点というところか?
 MPEG2-TS(トランスポートストリーム)によるHDVフォーマットは本来保存用ファーマットで、編集フォーマットでは無いとされてきたが、その潜在能力には驚かされる。民生機用のMiniDVカセットに1125i(JVCは720p)のハイビジョンを1時間記録できるのである。そして画質もHD-SDIによりHDCAMへ変換しても十分に使用に耐えるものだ。
 ハイビジョンの制作費においてはHDCAMの機材費に対してキャメラのみは1/3〜1/4で行える。ただしトータルの制作費はそうは行かない。撮影に必要な演出、キャメラマン、撮影助手、音声、照明のギャラ、機材費は抑えられない。これを削ると良い結果は生まれない。
 驚くほどの潜在能力を秘めたHDVゆえに、私の会社もHDVに対応した編集システムを導入した。やはり仕事で使うためにはレンダリングせずにハイビジョンモニターでプレビュー出来ることが条件であり、デスクトップのオーバーレイだけでは無理がある。しかしHDVはバイオやiMacでも編集できるというのが売り物であり、外部モニターでのリアルタイムプレビューが必要無ければこういったシステムを組む必要はないだろう。
↓写真は編集ブース。EDIUS-3Proが起動している

↓編集ホストのHP社製ワークステーションとHVR-Z1J

↓これはハードディスクとDVCPRO-HDのAJ-HD1200A
 DV端子での接続だが、HDVとは違い100Mbpsである。

 いくら安くなったとは言え、業務用で使うためにはそれなりの設備投資が必要になる。ただし、HDVの編集がバイオやiMacでも出来てしまうから大変である。そして民生HDVのHC-1がヨドバシだけではなく、ケーズ電気でも10万円を切って売られていた。ウカウカしていると我々の立場が危うくなりそうだ。 

2006年4月2日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
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