2006年08月25日(金)
アナログコンポーネント HDV変換
 「アナログコンポーネント HDV変換」だった。検索されたページはHVR-Z1Jのページだが、アナログコンポーネントからHDVへの変換は大変だ。
 HDVからHDCAMへの変換は様々なコンバーターが各社から発売されていて、とても簡単に出来るようになった。ところがHDCAMの出力(HDSDIやアナログコンポーネント)をIEEE1394のHDVに変換するためのコンバーターは未だ製品が出て来ないのだ。
 製品発売の予告をしている朋栄の技術者に何故出ないのかを聞いたところ「コストを抑えられない」ということだった。つまりHDSDIやアナログコンポーネントをIEEE1394のストリーミング(Mpeg2TS)への変換にはエンコードが2回必要で、それをリアルタイムに行うためにコストがかかるらしい。現状では100万以上になってしまうという話もある。いずれソニーあたりから安く出そうだが、やはりHDVデッキにアナログコンポーネントのHD入力やHDSI入力を付けていないことを考えると、著作権や隣接権の問題があるのかも知れない。つまりHDVデッキがアナログコンポーネント(D4)を録画出来ると現行のハイビジョン放送が簡単にHDVテープに録画出来てしまうことになる。
 以前放送用ハイビジョンで収録したものを民生のハードディスクレコーダーに録画するために大変苦労した。結局ポスプロでは対応出来ずに私の会社の編集室で行った。ハイビジョン編集したものを民生用ハードディスクレコーダーに直接書きして、1080iハイビジョンをハードディスクレコーダーごと納めて完了したのだ。
 それまでイベントでハイビジョンを送出するためにはHDCAMやDVCPRO-HD、HDVなどのVTRに依存しなければならなかったが、ハードディスクレコーダーごと納めることで制作費に10万ほどの追加で対応できるようになった。レギュラーのクライアントに対しては一度納品すれば次回からはハードウエアの費用は必要なくなるため、意外と評判は良い。しかしこれも暫定的なもので、間もなくブルーレイDVDやHDDVDが一般化し「昔は苦労したね」ということになるだろう。ただ、現状ではHD信号をHDVに変換するためにはかなりやっかいで、様々なノウハウや知識、ハードウエアが必要なことは確かである。


2006年8月25日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
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