2007年12月30日(日)
ビンテン Vision3
 「ビンテン Vision3」だった。
 今HDVやDVのハンドヘルドカムコーダー用のキャメラサポートとしてVision3は素晴らしいと思う。他社製品と比べて何処がどう違うのかは・・・だが、Vision3ならキャメラが思うように振れるのだ。ただし、カウンターバランスの調整はマンフロット505と同じくスプリング交換式のため、現場でレンズを交換したときやワイコンを取り付けたときに完全バランスを取ることは出来ない。また総重量が5kg以上のカムコーダーの場合は75mmΦのワンでは頼りないし、ドラグを強くしした時は必要以上に締め付けなければワンが滑ってしまう。やはりDSR-450クラスの2/3吋DVCAM一体型では100mmΦのVision10や11の方が使い易い。また構造的にもVision10クラスが耐久性に優れている。やはりVision3は3kg程度のハンドヘルドクラスに向いているといえるだろう。
 先日私の知り合いがマンフロットの#519新品をシステムファイブのオークションで購入した。519と525のセットで8万円ほどだったそうで大変お買い得である。実はこの519が優れている。カウンターバランスは連続調整出来、さらにスプリングが強弱の2種が供給されていてそれを交換することで1〜9kgのキャメラをカバーできる。使ってみたがHVR-A1JからZ1Jでは十分に使えるものだった。また75mmΦのワンを我慢すれば1/2吋クラスのカムコーダーでも使用可能だ。
 上の写真はVision3や10で使うウルトラベビー三脚として最近加工、つまり改造したものだ。元はマンフロットの#250Bという2段式の三脚だ。6角レンチひとつで完全にバラバラに出来る構造になっていて、最近のマンフロット#525などの接着剤を使用したものよりも改造しやすい。長い脚部をパイプカッターで切断し、勘合部に小さな孔を開けるだけである。本体のワンは100mmΦになっていてVision3の場合は75mmアダプターを1枚挿入するだけである。開脚部にロック機構がありバーススプレッダーが無くても脚が広がってしまうことはない。ただし安定性を増すためにロック機構の部品を若干削ってオリジナルよりも15度ほど広い角度で止まるようにしている。
 ロック機構を解除すると下の写真のように大きく脚が広がり、スプレッダーの変わりに舞台用のロープを使っている。
 ミラーから「タタミ三脚」という製品が出ているが、私の三脚は使用状況から「桟敷三脚」と名付けた。小劇場の桟敷席で使うためである。他にも様々な用途はあるが「桟敷三脚」という名前はとても気に入っている。もちろん名前だけではなく、6角レンチひとつで完全にバラバラに出来る機構のおかげで市販されてもおかしくない出来栄えにも満足している。来年は様々な現場で活躍してくれる予定だ。

2007年12月30日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
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