HVR-Z1J BNCコネクタ
HVR-Z1J BNCコネクタだ。以前書いたFieldReportが検索されていた。
メーカーが小型カムコーダーを開発する際に、どういう分野で使用されるかは想定しているわけだが、どういうわけかこのクラスの製品にはまずBNCコネクターは付いていない。実はこれが我々にとっては重要な項目になる。
我々の撮影現場では必ずディレクターや監督、そして照明技師などが加わり、モニター出力は必要不可欠である。一応AV出力としてミニPINジャックは付いているが、構造が貧弱なためによく接触不良を起す。特に映像中継に使用して接触不良を起せば致命的な事故になる。仕方が無いからテープなどで補強して抜けにくくしたり工夫するわけだが、レンタル品などではコネクタ自体がユルユルになっていたり、基板との半田付けが浮いていて、挿入されたプラグを動かせば接触不良になってしまったりする。
今回検索された「HVR-Z1J BNCコネクタ」の写真を見ていただければ判るが、本体のAV出力からのケーブルを一旦ボディーに沿わせてからBNC-BNCコネクタ(いわゆるJJ)に接続している。もちろんJJは固定しているので、BNCケーブルに負荷がかかったとしてもAVコネクターに影響しない。
同様のことは新しいカムコーダーHVR-Z7JやHVR-Z5Jでも同じだ。やはり本体にはAVコネクターがあるだけでBNCコネクターは付いていない。会社で先日購入したHVR-Z5Jに対して最初に手を加えたことがBNCコネクターによる映像出力であったことは当然である。
HVR-Z1Jと違い、AVコネクターが後ろに付いているため、Z1Jと同じ引き回しが出来ず、ヨドバシ梅田を徘徊すること1時間。ピッタリの台座が見つかった。HVR-Z5Jのハンドルに付いた1/4ネジにちょうど合う規格だ。全金属製の台座にJJを固定して完成した。もちろんHVR-Z5J自体に改造は加えていないので現状復帰は簡単だ。コネクターの角度を若干オフセットさせているのはハンドルを持った時に邪魔にならないためと、出力側にBNCコネクタが接続しやすいためである。
ケーブルの引き回しは下の写真のようになる。
メーカー曰く「ハンディーでの使用を前提にした」らしいが、コストに比べて驚くほど高性能な(とはいえ、HDCAMの足もとにも及ばないが)ことによって、番組の取材以外ではHDCAMよりもHDVの方が稼働率が高い。それゆえにHDVカムコーダーの映像出力(HD収録ではダウンコンバート)には信頼性の高いBNCコネクターは絶対必要なものである。なお、HDでの出力が必要な場合はAVコネクタのアナログコンポーネントをハンドルにコンバーターを付けてHD-SDIに変換後BNC1本で出力することになる。
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2008年12月22日
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映像制作・撮影技術 /
NEX・HDV・HDCAM |
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