ビンテンでの検索。
ヴィンテンには申し訳ないがついついビンテンになってしまう。
Viに対してヴィと書く習慣が減ってきたためだろう。ベートーヴェンがいつの間にかベートーベンで普通になってきたようなものだろう。検索結果もベートーヴェンが2,940,000件でベートーベンが 4,470,000件と逆転してしまっていることからも頷ける。
ちなみにヴィンテンは9,080件でビンテンは5,920件と今現在は逆転していない。
ホームページでも「ヴィンテンのホームページへようこそ!」ということでヴィンテンが正しいことがわかる。
さて、そのヴィンテンヴィジョン10(ビンテンビジョン10)だがカウンターバランスの調整ノブが空回りしてしまうようになり現在メンテナンス中だ。おそらくノブの取り付け部のどこかが破断したためだ。部分修理では3万弱だが、ヴィンテンのサービスからはアッセンブリーの交換を勧められた。初期状態に比べスプリングなどが弱ってきていたため、重いカムコーダーを載せるとカウンターバランスをいっぱいまで回さなければ完全バランスにならなかったことからもバネの疲労が想像できる。部分修理を行ってもすぐに別な不具合が発生することは容易に想像できる。
メンテナンス費用は高くなるが、やはりカメラマンにとって命ともいえるカメラサポートはベストな状態にしておきたい。もちろん勧められたアッセンブリー交換でお願いした。
下の写真はこのヴィジョン10からこれまでに交換したパーツ。
ブレーキやロック機構、スプリングなどだ。
ボールヘッドは交換で取り外したボールヘッド。磨耗のためにスリップするために交換し、現在は次のような状態だ。
ヴィジョン10LFはバルセロナオリンピックのあった1992年の購入だから、今年で18年目になる。
群馬のふくださんがブログで「安物買いの銭失い」という記事を書かれていたが、まさにその通りだ。カメラサポートは導入費用は高くついてもメンテナンスすることで長期間に渡って高性能を維持できるヴィンテン、サクラーザハトラーなどがいいとおもう。
今回のアッセンブリー交換の工賃は9,000円、部品代は58,950円で税込み合計は67,590円である。ほぼカメラマンの撮影ギャラ2日分に相当するが、長期間の性能維持を考えれば安いともいえよう。
ちなみにこれまでこのヴィンテンにかかったメンテナンス費用を合計すると凡そ30万ほど。国産の高級カメラサポートを購入できるほどだが、18年で平均すれば格安の維持費ではないだろうか。
なんといってもベスト状態のヴィジョン10がいつも身近にあるのがその結果だ。
20100121訂正
コメントを頂いたので記事を修正しました。
「ヴィンテン」「ビンテン」よりも「サクラー」の方が良くないと思います。こういう変な呼び方を業界用語として使うのはどうかと。若者がいい気になってまねをするので。
2010/01/21(木) 17:51 202.75.234.220
あと、「スチル」のことを「スチーール」と言うとか。
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あと、「スチル」のことを「スチーール」と言うとか。
いつも楽しく拝見させていただいています。
ザハトラーはサクラーと呼んでも通じるのですか?
日本ザハトラーと正式なカタカナ表記が「ザハトラー」
なのでそちらが正解だとは思うのですが気になりました。
映像機材に関わらず、スイス・ドイツ系のカタカナ表記が厄介では
ありますね…。
※エレベータのシンドラーや銃火器のステアーなど
お二方からご指摘をいただき、記事を修正いたしました。
日本法人が「ザハトラー」と表記している通り、日本ではザハトラーが正しいですね。