2010年06月10日(木)
キヤノンダイアル35
キヤノンダイアル35】だったが、ダイアル35については何度か書いた。そこで昨日偶然手に入れたオリンパスペンDについて。
昨日は奈良へプレス、包装の上がったDVD 1000枚の配達と打ち合わせ。帰りに少し回り道をして古道具屋へ立ち寄った。古い脱穀機や縄ない機、いろいろなものが所狭しと展示?されていた。どれも価格表示は付いていない。親爺さんに聞くと「大したもんじゃないから、値段は付けていない。」だそうだ。つまり交渉次第ということか。
店の奥に古いカメラが10台ほど、全く売る気が無いのか無造作に引っ掛けられていた。見てみるとレンズが3本付いたターレット式のダブルエイトの撮影機もあり、ぜんまいを巻いてトリガーを引くと「ジー」っと快調な音を出した。これは私などよりももっと欲しい人がいるだろうからそのままにして、すぐ横のボロボロになった小さなポーチを開いてみた。
オリンパスペンDである。一通り見たがシャッターも問題ないし露出計のセレンも正常に動作している。もちろん光学系の傷やカビも無い。物欲がブツブツと騒ぎ出した。
発売は1962年〜1966年でF.Zuiko 32mm F1.9が付いている。同時期に出ていたオリンパスペンEEはD.Zuiko 28mm F3.5の4枚構成レンズでEE(今で言うAE)に対してペンDはA〜Hの6番目のF、つまり6枚構成で明るさもF1.9と明るい。露出もEEではなく露出計が独立したマニュアル機だ。ペンEEに比べると少しマニアックだ。特にフィルムを入れ替える時の裏蓋は蝶番式ではなく脱着式で、そのスタイルはニコンSやニコンFと同じだ。
親爺さんは3,000円と言ったが、交渉の結果2,000円で譲ってもらった。当時の発売価格は13,800円だが、中古市場では概ね2万円前後ですぐにSOLDOUTになる人気のペンだ。この親爺さん、カメラに無知なのかと思ったがそうではない。故・入江泰吉氏や井上博道氏のことをとてもよく知っている。どうやらただの骨董屋ではないらしい。

さて、購入したオリンパスペンDだが、実は私の手元にはこれより少し新しいペンD2が有る。
AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED / NIKON D300

上が今回買ったペンD、下がペンD2。このペンD2は発売時期が1964年〜1965年と短命で次のD3(1965年〜1969年)に引き継がれる。以前から持っていたペンD2だが、これは教員をしていた叔母がヨーロッパ一周に持っていったもので、数十本のリバーサルフィルムで写真を撮ってきた。叔母が帰国して暫くは毎週のように幻燈会が催された。大英博物館やピラミッドは見飽きた記憶がある。45年ほど前の出来事だ。
言ってみれば由緒有るオリンパスペンD2だが、少しシャッターの切れが悪いのと、露出計の電池(水銀電池)が入手困難。もっぱらオブジェと化している。それに対して今回購入した初代のペンDは元気だ。セレン電池式の露出計も快調だ。近日中にフィルムを詰めて撮ってみたい。現像はフォトドペックスのハーフ版データ化のお世話になる。

ネットにオリンパスペンDの大きな写真が無かったので単体のペンDを撮ってみた。上の写真もこの写真もクリックしていただくと大きな写真がご覧いただける。
Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6D/NIKON D300

オリジナルのレンズキャップのロゴも今のものとは違ったコーラのような文字だ。Fズイコーの焦点距離もmmではなくcmが使われている。
偶然の出会いだったが、手放せない逸品【OLYMPUS PEN D】である


2010年6月10日 | 記事へ | コメント(1) |
d2の写真をDLしましたありがとうございます。
シャッターと絞りを任意に設定できる、
カッコいいカメラでした。

半盲に文字入力がクリアできるか心配
4どめの送信
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