2010年10月19日(火)
カムコーダー ショルダーリグ
【カムコーダー ショルダーリグ】という検索が非常に多い。ヒットするページはフィールドレポートのアーカイブ【グライドカムの移動ショット一段落です】そして【HDVカムコーダー・小型カムコーダー用ショルダーリグ】が最も多い。1番にヒットするページにはショルダーリグという記述はあったが、新しく作ったショルダーリグの記載が無かったので検索者への利便性を考え、先日
2010.10.15追記ショルダー型カムコーダーのパーツやビューカメラのパーツを再利用したエコなショルダーリグを開発しました。
こちらに詳細を掲載しています。現在のところ自社用ということで販売は考えておりません。
という記述を書き加えた。
実物の写真はこんな感じになる。これは初期モデルでバッテリーケースは1本用になっている。

実際に私が現場(約時間担ぎっぱなしを2回の現場)で使ってみた結果はかなり良かったが、もう少し後ろを重くしたいと感じた。いつもHDCAMなどの標準サイズのショルダー型カムコーダーを担いでいるM君とも相談したところ、
「これはいいですわ!普通に担げますやん!ファインダーも見やすい」となったが、やはり後ろをもう少し重くした方がいいという感想。そこでバッテリーケースを2本に交換してリチウムイオンよりも重いニッカドタイプのバッテリーを2本入れた。結果はほぼ満足のいくバランスになったが、ワイヤレスマイクのレシーバーを外したり、ワイドコンバーターを装着すると若干まだ前が重い。BP-90型のバッテリーケースは余っているが、あまり重くなっても良くないだろうと、ショルダーパッドをスライド出来るように変更した。
次の写真が改良したショルダーリグ。
M君に2時間半×2回のライブステージで担いでもらったが問題は無かった。ハンドヘルド嫌いのM君だが、これからは嫌わずに担いでくれることになった。

我々が必要を感じたように、おそらく世界中のハンドヘルドカムコーダーのユーザーは必要としていると思う。こういったものは我々ではなく、カメラメーカーや周辺機器メーカーから出てきても良さそうだが、どこの製品も展示会などで実際に担いでみると「帯に短し襷に長し」で購入には至らない。設計している人がカメラマンではないということだろうか。昨日もあることで某巨大メーカーの開発担当の方から電話があった。こういった前向きな姿勢は歓迎する。アイデアや考えは墓まで持っていっても何の得にもならない。考えていることを具体化してくれるであろうメーカーさんであれば、聞かれればなんでも答えていくというのが私の姿勢である。
現在もある映像機器メーカーのコンサルティングをしているが、自分の考えたことが製品に反映されることは非常に嬉しいし、また実際に使う立場としても有難い。ただし機密保持契約を交わしているので製品が発売されても密かに喜んでいるということになる。
最近メーカーが発売前の製品をこういう立場の人に渡してブログやHPで評価するということが流行っているようだが、これについては反対する。というのも、こういった契約を結ぶと絶対に悪い事は書けない。無償提供された代償にブログで褒めても信用は出来ないだろう。「良いものは良い、悪いものは悪い」である。購入して本当に良かったものはいくらでも褒めることが出来る。

このブログにリンクがある「自作の人生」さんもソニーのDXCシリーズのショルダー部分を使って同じようなショルダーリグを作られていた。なんと、製作された時期が私とピタリと一致している。連絡を取り合ったわけでは無いが。つまり時期も同じくして欲しいものが一緒だったということで、これは世の中のユーザーが皆が欲しているものということらしい。


2010年10月19日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 周辺機材 |
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