NEX用ウルトラワイドコンバーターはMade in Japanだった
生産工場の変更で発売が止まっていたEマウント16mmF2.8用のウルトラワイドコンバーターが予定を早めて発売されている。
18-200mmのように中国製か18-55mmや16mmF2.8のようにタイで生産されるのかと思っていたら、フィッシュアイコンバーターと同じく日本製になっていた。ニコンの廉価版デジタル一眼レフでもタイで生産されている時代であり、今日ではタイの工業生産品のクォリティーは日本を脅かしていると言われるわけで、特に日本製でなければいいということも無い。しかし日本国内で生産されているというのは何となく嬉しい。
それに以前HDCAMの三脚アタッチメントの記事でも書いたが実は中国製でなくてほっとしているところではある。
さてこのウルトラワイドコンバーターVCL-ECU1がどの程度写るのかを会社の向かいの箕面市支所で試してみた。まずは36mmフルサイズ24mm相当のノーマルの16mmF2.8の対角画角84度の写真。
写真をクリックしていただくと原寸(4592×3056ピクセル)が開きます。
そして次がウルトラワイドコンバーターVCL-ECU1を到着した12mm相当の対角画角100度の写真。同じくクリックで原寸。倍率色収差は残るものの、用途によっては十分使える。また湾曲もレンズに専用化されているだけあって、ズームレンズ用のワイドコンバーターの比ではない。
NEX-5の場合はRAWデータで撮影できるので倍率色収差や軸上色収差も現像処理で抑えることが可能だ。もちろんNEX-VG10で動画撮影する場合も必要に応じて書き出した1920×1080の静止画、もちろん1秒に付き30枚になるが、バッチ現像(湾曲・色収差・Dレンジ等)を行えばよい。
思っていたよりもよく写る。APS-Cの描写としてはまずまずといったところだろうか。質感や解像感はフルサイズには及ばないものの、手軽に持ち歩けるNEX-5としては便利なアタッチメントだと思うし、1万円と少しの出費でこの画角が手に入るということは素晴らしいと思う。NEX-VG10での動画テストはいずれ近いうちに行いたい。
またEマウントの16mmF2.8も何故か新品未使用品がオークションに安く出ている。おろらく3倍ズーム付きのNEXを欲しかった人がダブルレンズキットを購入して16mmを処分しているのだろう。なかなか賢い買い物方法だと思う。ただし16mmF2.8を処分する人はウルトラワイドコンバーターが販売されていることを気づいていないだろうし、コンバーターの素晴らしさも知らないのだろう。
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