2010年10月01日(金)
nex5 ニコン18-200ズーム用マウントアダプター
nex5 ニコン18-200ズーム用マウントアダプター】という検索だった。
絞り環の無いニコンのAFレンズの場合ソニーのEマウント(NEXマウント)では普通のマウントアダプターだと絞り値が最大(最も暗い)まで絞り込まれてしまうので使えない。

このNEXアダプターは台湾製のものでレンズ側マウント部分にレンズの絞り連動ピンを動かすリングが付いている。指標はないが、これが絞り環として動作する。

アダプター内部の絞り駆動用のピン。リングと直結されているのでリングの回転角は小さいが、適度なフリクションがあるので希望する深度になる場所で問題なく止まっている。絞り環が付いたニッコールレンズの場合はレンズの絞り値をセットしたまま、ワンタッチで開放に持っていくことが出来る、云わばプリセットボタンのようなことも出来る。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの絞り連動ピンである。このレンズを使うためにこのアダプターを探し出したといっていい。この60mmマクロレンズはそれまでのマイクロニッコールとは違い、フォーカスをレンズの繰り出しだけではなく、焦点距離を可変することで合焦させている。そのため中間リング無しで等倍まで撮影できるわけだが、それよりも嬉しいことはファーカシングの際に画像の大きさが変化せずに合焦点だけが移動する。つまりズーミングしないでボケだけが変わる特性を持っている。写真の場合にはあまり関係ないが、動画では非常に有り難い。2/3吋TVレンズでマクロ機能を使って行っていたことがフォーカスで出来る。機構は判らないがHVR-Z1Jに付いているツァイスのレンズもフォーカスで画像の大きさが変わらないのでフォーカスを送ったり寄せたりする時の映像が美しい。ただし1/3故に深度が深いのは仕方ない。

NEX-VG10にこのマウントアダプターで取り付けたAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDである。もちろんAFやボディー側からの絞り制御は出来ないが、ナノクリスタルコーティングのお陰で大変クリアーな映像が撮れる。このアダプターはどのニッコールレンズをつけた場合でも確実に無限が出るように若干オーバーイングになるように作られている。そのままでは無限遠を越えてしまうので、遠景の撮影では∞に気を付けなければならない。正確なフォーカス合わせがポイントになる。そのためにフランジバックがニコンFマウントの規定であるフランジバック46.5mmより0.3mmほど短い。今回検索されていた【nex5 ニコン18-200ズーム用マウントアダプター】だが、このアダプターではニコン18-200や18-70などのズームレンズでは引きボケを起してしまう。マウントと鏡筒の接合面に極薄のアルミ板などを何枚か重ねて挟むなどしてフランジバックチャートを見ながら追い込まなければならない。

以前このブログにマウントアダプターを紹介したが、写真にある2つのマウントアダプターも若干フランジバックが違う。ズームレンズで問題なく使えたのは右奥に写っている方だけだった。出来ればフランジバック調整機能が付いたNF→NEXマウントアダプターが発売されないものかと期待する。

今回のアダプターは神奈川の小菅さんから購入した。「物売りの魂」というブログで販売様々なアダプター類を販売されている。メールでのレスポンスも良く、安心して購入できた。
また、どうしても国産で!と言う人には宮本製作所から絞り環がついたマウントアダプターが発売されている。ただし近代と同様に価格は台湾製の倍以上ということになる。

気になっていいたフランジバックについては後日レンズ側のマウントとアダプターの鏡筒との間に何種類かの極薄いスペーサーを挿入してフランジバックチャートを撮影しながら追い込んで、現在は各種のMFニッコールズームレンズと組み合わせても引きボケ・中ボケも起こさないようになった。しかし一部のAFズームレンズではテレ端でフォーカスを合わせてワイド端まで引くとフォーカスが甘くなるものもある。やはりAFに依存した設計が行なわれているのかも知れない。こういたレンズで正確にフランジバックをあわせるにはフランジバック調整機構を備えたマウントアダプターが必要ということだろう。
フランジバック調整の結果はFieldReportに掲載しているので興味のある方はご覧頂きたい。


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