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2008年07月24日(木)
AHEADCAM ファイナルアンサー
 徐々に改良を加えてきたAHEADCAMがついに最終バージョンにまで成長した。私だけではなく、他のスタッフからも絶賛され、いよいよ自他共に認められる存在になった。
 改良点は長時間の撮影による手首への負担軽減だ。

 上の写真は今年のシクロジャンブルで入手した自転車パーツだ。どう使うかはそれほど考えていたわけではないが、じっと眺めているうちに閃いた。

 これが完成したAHEADCAM FINALだ。手前のパッド部分を両腕で挟むことで手首への加重は従来の1/3(体感)になった。

 両手で保持するスタイルだけではなく、椅子や台に座ってパッド部分を膝に載せるとハンディーとは信じられない安定したFIXを撮ることが可能になる。

 これがパッド部分。AHEADCAMの心臓部にサイクルパーツのアヘッドを用いたことで付けた愛称だが、このAHEADCAMを構成しているパーツのおよそ9割は自転車用部品もしくはアクセサリーだ。特に中央部のフネを支えているプレートは自転車を壁に吊るすための用品である。
 「そんなパーツでろくなものは出来ないですよ。それよりも既製品を探した方が・・・」と言っていたスタッフも「これ最高!何処にも売ってない!」と言いながら今ではAHEADCAMを愛用し「AHEADCAMがなかったらとてもZ1JやZ7Jでは手持ちは無理」とまで言ってくれる。変なオヤジ扱いされつつ開発してきたが、今の私は鬼の首を獲った気分である。いずれは何処かの撮影現場で使用した様子をShootingないしはField Reportで紹介しよう。
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2008年07月19日(土)
XH A1 コンソール1.1
 「XH A1 コンソール1.1」である。残念ながらコンソール1.1は2007年10月19日で販売を終了してしまった。残念な限りだ。手元にXL H1が無いにもかかわらず、先行してコンソール1.1を購入しておいたことが今思えば大変ラッキーで、Xシリーズのラインナップが充実したおかげで7万円の先行投資は非常に価値の有るものとなった。
 コンソール1.1はキヤノンのXシリーズのカムコーダーのIEEE1394に接続すればPCベースのCCU兼ストレージにするソフトウエアだ。購入した頃に比べてノートPCのパワーも飛躍的に向上したため、以前にましてサクサクと動く。コンソール1.1については会社のサイトにテスト運用のページをアップしている。PCのパワーが上がり.m2tファイルを直接扱える時代になったから、なおさらコンソール1.1の終了が惜しまれる。願わくばVer.2になってアップグレード、再発売されることを期待したい。

 ダウンロード販売のソフトウエアはインストーラやキーコードをしっかりバックアップしておかなければ大変な事になる。私はインストーラとキーコードを複数のハードディスクとCD-Rに保管している。

 特にメールで送られてきたキーコードなどはヤフーメールやGメールなどに転送して万一に備える方がよいだろう。


追記:販売終了したコンソールだが、米国のキヤノンでダウンロード可能だ。
http://www.usa.canon.com/consumer/controller?act=ModelInfoAct&fcategoryid=269&modelid=12152#DownloadDetailAct
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2008年07月15日(火)
ソニー内覧会
 仕事の帰りに大阪のスカイタワーで行われたソニーの内覧会へ立ち寄った。目的はこのカムコーダー。


 これまでの業務用XDCAMとは異なり、CCDのサイズが1/2吋ではなく、2/3吋でHDCAMと同じになった。またサンプリングも4:2:2でHDCAM-SRと同じ。つまり放送用XDCAMだ。

 展示されていたモデルにはHD-SDIをIEEE1394に変換するコンバーターも搭載されていて、比較的安価にHDVもMPEG2TSにリアルタイム変換できる。
 PDW-700で注目すべきはボディー側面の小窓ディスプレー。
 DSR-450や1/2吋XDCAM HDで割愛されたTC/BATTの情報がピクチャーモニターとは別に常時表示される。これは便利だ。というよりも、無ければ困る。
 上の写真のようにステータス&ピクチャーモニターを閉じていてもTCやバッテリーの状態、ディスクの残量が確認できる。
 機械の設計はどうしてだか、技術が先行してしまう傾向がある。技術の都合でレイアウトが決められては困る。まずは使い勝手である。スイッチ、ディスプレーなど運用に関わる部分は機械が人間に合わせるべきで、サーキットデザインはそれに追従すべきだと思う。
 放送用のベーターカムが今日でも使われているのは基本性能の高さとデザインではないだろうか。そしてそのデザインはHDCAMまで踏襲されている。全てについて言えるかどうかは別にして、映像機器については価格とデザインは比例していると言えるようだ。

 今回もうひとつ見たかったものはPMW-EX3用にフジノンから供給されているマウントアダプターACM-21だ。これがあるとPMW-EX3に2/3吋のレンズが使用可能になる。どこが見たかったかと言えば、レンズの電気系統のコネクターだ。
 マウントに付いたコネクターはホッとシューの電気系とつながっていて、汎用2/3吋レンズでもアイリスやズームの電気制御が可能になる。RM-B150でVEがキャメラをコントロールするにはレンズがキャメラと電気的につながっていなければならない。もちろん付属の標準レンズや、新しいショートズームでは問題ないが、汎用レンズでも付属レンズと同様にVEがコントロールできる。で、ACM-21の気になる価格だがやはり高い。そう多くは出ない商品だけに高価である。

 しかしACM-21は2/3吋用で1/2吋用は何故かホットシュー専用と言うことになっている。どういう制限からそうなったのかはわからないが、ここは1/2吋用変換アダプターも12PINに対応してもらいたい。
 下の写真は私が以「PMW-EX3 新型XDCAM EX」を書いた時に想像したイメージだが、これを望んでいるのは私だけではないはずだ。ここは開発の方々にもうひと頑張りしていただきたい。もちろん写真のようなものではなく、ACM-21と同様の堅牢なものであって欲しい。
 夢の12PIN対応1/2吋レンズマウント変換アダプターである。
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2008年06月19日(木)
HVR-Z7J ショットトランジション
 「HVR-Z7J ショットトランジション」である。検索結果ではこのブログFieldReportが最上位になっていた。
 どうもHVR-Z7JとHVR-S270のショットトランジションは具合が悪い。HVR-Z1JやXDCAM EXで当たり前に出来る「ソフトトランジション」が割愛されてしまっている。ソニーに聞いても「設定メニューがありません」ということで、ファームウェアのアップデートも無いそうだ。やはりレンズ交換式による機能制限だろうか。
 しかしながらレンズ交換式のXDCAM EXのPMW-EX3ではレンズ交換式にもかかわらず、ショットトランジションにトランジションカーブの設定がある。これが出来なければショットトランジションの利用価値は無いに等しい。手動で動かした方がよほどましだ。
さてそこで、注目のPMW-EX3だが、先日価格が公表された
 税抜き98万である。もちろんショットトランジションのカーブはHVR-XJと同様にソフトトランスが設定できる。先日HVR-Z7Jを使って「ソフトトランスが無い!」と落胆したが、同様の思いをした人も多数いるだろう。間もなく発売のPMW-EX3には大いに期待したいところだ。
 PMW-EX3の様々なアシスト機能が紹介されている。
http://www.sony.jp/products/Professional/xdcamex/products/pmw_ex3/feature04.html
もちろん目玉はショットトランジションだ。
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2008年06月16日(月)
近所の鉄工所
 最近見かけなくなった鍛冶屋である。鍛冶屋と言うよりは鉄工所だ。騒音の関係から最近では住宅街から姿を消していってしまった。幸い私の会社がある箕面には昔ながらの鉄工所があり、切りたい、孔を開けたい、曲げたいなどのことを気軽にやってくれる。
 これは電動鋸。ループ状の歯が静かに回って鋼板を切断してくれる。
 今日は厚さ6mmの鋼板を125mm×125mmに切ってもらった。
 孔を開ける場所を計り、罫書きとポンチでマークを付けている。
 いよいよドリルが回りだす。これもベルトで減速した低速回転タイプで騒音は皆無だ。住宅地で営業するにはこれも重要な機構である。
 これが完成したもの。マンフロットの100mmボールレベラーに付くように3/8のネジを切ってもらい、その上に皿ネジで補強できるようにしてもらった。
 裏から見るとこうなっている。3番目の写真に写っているミカミの電動リモコン雲台がそのまま100mmのビンテンやミラーのプロジブに取り付けられるようになった。実は明日のスペイン村ロケでジブを使うに当たってクレーンカットのキャメラ動作を電動で行うために急遽お願いしたのだ。この鉄工所では昨年のモノレールドリーのトロッコ製作でもお世話になっている。
 思いついてから完成するまで約1時間。ハイテクでは不可能な「こんな感じ」とか「ここら辺に・・・」という曖昧な発想を具体化するには職人さんの「目分量」が重要だ。図面など無くても彼の頭の仲にはCADも敵わない立体座標が描かれているのである。
2008年6月16日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年06月05日(木)
特機 クレーン 大阪
特機 クレーン 大阪」である。トップにヒットしているのは「HDVキャメラを使ったお手軽特機撮影」だが、このページではクレーンは使用していない。
 いわゆるミニジブである。基本的にキャメラマンの手が届く範囲でのキャメラワークに限定される。現在私の会社ではこのミニジブにミカミの電動リモコンヘッド(DC12V駆動)を追加し、クレーン動作に加えてハイアングルでの上下、左右、斜めパンが可能になった。
 「Panasonic AJ-HDC27F(バリカム)による720/60Pハイビジョン撮影」で紹介しているものは軽自動車に搭載された小型クレーンということになるが、どちらかと言えば高所作業車に近い。高所作業車としてはField Reportで掲載しているニッケンの28m高所作業車などはかなり高いところまで上がれる。
 これはバケットのリモコン操作でチルト、スイングなどが自由に出来る。この撮影はBS朝日の番組だったが、オペレーターのTさんの話では世界遺産のロケでは50mのクレーン車を使ったそうだ。ちなみに東寺の五重の塔の高さは54.8mで木造塔としては日本一の高さを誇る。高所作業車では到底及ばない高さだ。
 高さの話になってしまったが、クレーンショットで重要なことはその動きである。ここに高所作業車を使ったクレーンショットのサンプルがある。キャメラマンとオペレーターの呼吸を合わせることが大切だ。
 千里ビデオサービスのホームページのサイト内検索で「クレーン」や「ミニジブ」そして「高所作業車」を検索すると色々なコンテンツがヒットする。またブログ内を「クレーン」を検索しても色々出てくる。興味のある方はご覧いただきたい。
 現在私の工房ではラック&ピニオンと椿本の減速機を使った新しい特機を開発中だ。うまく行けば年内完成に持っていけるかも知れない。それと先日Shootingで紹介した
 マグミッチカートのバッタ物?であるマグパッチカートがほぼ完成した。総アルミ製の極太大径空気タイヤの二段台車だ。現在拡張機能などを追加中で、これは間もなく公開できる。総製作費はマグミッチカートの1/10程度に収まった。近日公開、乞うご期待としよう。
2008年6月5日 | 記事へ | コメント(4) |
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2008年05月18日(日)
PMW-EX3
 PMW-EX3での検索が多い。多かったのはグーグルからだが、ヤフーでの検索もかなりあった。
 残念ながらまだ価格も発表されていないが、イギリスのWEB上に次のような写真があった。
 写真をクリックするとオリジナルサイトの大きな画像を見ることが出来る。このサイトにPMW-EX3のレビューがあるのでご覧頂くとよい。
http://www.dvuser.co.uk/content.php?CID=175
私のように英語が苦手な他人はヤフーの翻訳サイトが良いだろう。大方のことは判る。
 これまでHDVというフォーマットに不満は無かったが、時としてキャメラのクォリティーの限界は感じていた。HDCAMで撮影したものをHDVに変換した場合の画質の良さに比べて、HDVカムコーダーで撮影した場合は明らかにキャメラの性能の違いによる差が明確に現れたからだ。HDVも今はハードディスクやメモリーに記録することでテープ記録によるエラーからは開放されつつあり、より一層キャメラの性能が重要になってきたように思う。もちろんXDCAMの35Mモードは優れているが、やはり1/2吋の撮像素子への期待が大きい。
 PMW-EX3の発売まで後3ヶ月弱である。私のようにショットトランジションからイーズイン/イーズアウトが割愛され、PAL切替が有料オプションになってしまったHVR-Z7JやS270を買い控えて待っている人も多いだろう。ソニーの新しいハイビジョンカムコーダーはもう暫く様子を伺っていたい。さらにもう一つ気になるカムコーダーはやはりサンプリングが422になり撮像素子が2/3吋になったXDCAM 422=XDCAM FXシリーズだ。光学系が2/3吋になったことでレンタルレンズも使用しやすい。またソニーでも1/2吋が業務用として位置づけているのに対し、2/3吋のPDW-700/PDW-740はHDCAMと並ぶ放送用と位置づけている。特にFIT CCDを搭載したPDW-740は報道用として位置づけている。
 2011年に向けて各メーカーが(といっても他にはI社とM社しかないが)しのぎを削る中、ますます面白くなるソニーだと思うのは私だけではないはずだ。もちろん地元大阪のM社にも大きな期待は寄せているのだが・・・・下水流さんにも頑張って欲しいところだ。
2008年5月18日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年05月17日(土)
オークションストアで驚きの安値
 オークションで買い物をした。友人がDV用にオークションで購入したものを見せてもらい、これは面白い!と2つも落札した。買ったものはこれ。
 「ある映像関係の通販サイトで69,800で売られているものとよく似たものが¥3,970で売っているところがある」と某巨大掲示板でも話題になったそうだ。友人もその掲示板を見て即買ったそうで、私にも薦めてくれた。どこで作っているかもわからない怪しい製品なので予備部品の意味合いも兼ねて2台の即決落札である。品物は2台同梱で送ってもらったために送料は1台分で済んだ。
 これだけのセットが¥3,970.-なら安い。安すぎる。安すぎるだけに怪しくも有る。しかし製品はしっかりしていた。写真のように小型カムコーダーを非常に安定して長時間保持できる。余りの安さにさほど期待していなかったが、送られてきた製品は期待していた10倍以上の価値があるものだった。正規品¥69,800.-というのもうなづける。
 「あるサイトで6万以上の品が、なんとオークションで4千円以下!」安い買い物を自慢する大阪人にとってこの上も無い商品である。もちろん友人も私に安い買い物を自慢したことは当然である。
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2008年05月16日(金)
HDVP
 ハイビジョンのVPの編集に追われている。映像の編集はモーション編集も終わり現在スーパー入れである。14日に三和スタジオで録ったオンリーのナレをタイムラインに並べてスーパーを入れるだけだが、ハイビジョンということでスーパーにモーションエフェクトを付けるだけで必ず計算時間が必要になる。それもこの作品は日、中、英の3ヶ国語。
 一旦白のムービーを書き出してから行うが、スーパーのレイヤーが8レイヤーになるため、日、中、英を別シーケンスにせざるを得ない。
 完成は週末で週明けにクライアントの最終チェック。完成したAVIファイルはFLVに変換されフラッシュコンテンツにオーサリングされる。来月に上海のショールムが完成して複数の40インチモニターにフル画面で表示される。
 私は最終チェックの翌日からは無線キャメラを使った中継のTDでビッグサイトに入る。まさにケツカッチンの編集作業である。
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2008年05月10日(土)
オープンロケ
 映像系の新製品のプロモーションのオープンロケだった。製品についてはNAB2008で発表されたばかりで詳しくは書けないが、このブログからもリンクを張っているHDV・ハイビジョンワールド・ブログhamaproさんが書かれているのでそちらをご覧頂くと良い。
 今回我々プロモーション制作チームは実際の使用状況を考えた構成でこの新製品を捉えてみた。
コンサートや長いセミナー以外でもこういったものが有れば有用な現場=Vシネマ、VP、Vドラマなどの現場だ。
 撮影に使用するキャメラは海外でも人気が高いキヤノンのXL-H1だ。JVCの海外モデルGY-HD250やソニーの最新型HVR-S270やHVR-Z7J等、H1以外にも様々なカムコーダーを用意したが、最終H1に白羽の矢が立った。

 今回のオープンロケは再現ではなく、まさに本編撮影として取り組んだ。何故なら「よいものを作るのは技術者だけじゃない、使う人も一緒になって創っていくのだ」という小幡修一氏の精神を踏襲し「本当の使用現場を見せなければユーザーは納得しないだろう」というのが私の発想である。
 出演している役者、スタッフは全て本物である。この撮影では撮影部、照明部、特機部など、スタッフが主役になる。
 屋外だけではなく、屋内はホールを貸切で使用し、カーブレールと弊社オリジナルのAYUドリーを使用した。収録素材6本をキャプチャーしたが、我々の狙いは外れていなかったと思う。

 後は編集室のシーンを撮影すれは作業は編集作業に入る。完成版はNTSC日本語版、英語版、PALなどでグローバルに配信される。今回の撮影の詳細は会社のホームページのShootingに詳しく掲載している。興味のある方はご覧頂きたい。
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2008年05月07日(水)
笹邊@撮影中
 判る人には判る某スタジオの一角。今日はスタジオ撮りの一日だった。
 撮影物のディスプレーの色温度が高いのでスタジオの照明には全てBフィルターを入れて色温度を合わせている。撮影は今回もHVR-Z1Jである。
 撮影はDVCAM 16:9で行い、モニターは放送用のCRTタイプBVM-9045QDを技術モニターとし、制作モニターはPVM-9045を使用した。波形モニターはテクトロを使用している。
 撮影は殆どを三脚で行うが、こんなこともやってみた。
 FOBAの撮影スタンドにビンテンを取り付けて簡易型クレーンだ。ショルダータイプのカムコーダーではバランスしないが、Z1Jクラスならスチル用撮影スタンドでもリフトカットが出来る。そのままでは揺れが気になるところをZ1Jのステディーショットを利用することでクレーンのような動きが可能になる。もちろんショットトランジションをソフトトランスにしてA⇒Bでズーム、フォーカスをコントロールする。様々な新製品が出てくるが、HVR-Z1Jの底力には驚く。
 1が付く機械は開発者やメーカーの思い入れが強く盛り込まれ、時に価格以上の性能が埋め込まれているそうだ。HVR-Z1JはまさにそんなHDカムコーダーではないだろうか。まだまだ稼いでもらいたい一押しの機材だ。
 明日は天気も良さそうだ。予定通りのオープンロケを行う。直線32feet、カーブ16feetのレールが見せ場になる。さて、その前に明日の早朝に届けるDVDの出力をしなければならない。今日の更新はこのあたりで終えよう。
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2008年05月06日(火)
HDV大集合
 ガラクタ市ではない。HDVハイビジョンカムコーダーの大集合だ。
 左からソニーのHVR-S270、HVR-Z7J、そしてJVCのGY-HD250、CanonのXL-H1だ。
 中でも左のソニーの2機種は出たばかりの最新機種である。また、以前私のホームページで紹介したこともあるGY-HD100の海外向け60P対応のGY-HD250は特別に用意してもらった。
 で、こんなに沢山のHDVカムコーダーで何をするかといえば新製品のプロモーションビデオ・・・それ以上はまだ公開できない。撮影は明日から始まりる。何れまたFieldReportで撮影現場を報告できるだろう。
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2008年04月30日(水)
撮影現場
 「撮影現場」という検索が多い。
 また、それに関連するキーワードHD中継車」などが目立つ。
 他にも「レールドリー 現場」や「撮影現場 照明」などである。何れも私の会社の「Shooting」というコンテンツがヒットしていた。
 こういうキーワードで私の会社がヒットしているのはSEO対策を行っているからではない。それよりも絶対数が少ないのである。
 業界ドラマの視聴率が高かったり、また「バックステージツアー」が意外と人気が有るのはやはり舞台裏への興味だろう。
 確かにメジャーなアーティストやタレントの舞台裏は私も覗いてみたい。それはアーティストやタレントを見たいのではなく、大掛かりな舞台機構や撮影システムに対する興味である。このあたりは一般の人とは少し捉え方が違うと思う。
 私の会社は小さいながらも何とか20年を持ちこたえてきた。そのおかげで普通では体験できない、例えばジャッキーチェンと一緒にエレベーターに乗って部屋まで同行したり、有名タレントやスポーツ選手の至近距離に近づいたり、また収録のサブで人気お笑い芸人と馬鹿笑いをしてみたり・・・。とは言っても、我々はあくまで裏方であり、表方を支える仕事に従事しているのである。
 ところが、最近の業界就職希望者の多くは現場を華やかなものと錯覚している。表方もそうなら、裏方も代役では務まらない世界だ。穴を空けたり、礼儀作法を忘れると速攻でしっぺ返しが来る。また、一旦本番に入ればどんなことがあっても現場を放棄できない。つまり親の死に目に会えない覚悟が必要だ。私のスタッフにも親の死に目に会えなかった者が2名いる。当然私も父の臨終時は現場でスイッチングをしていた。
 もうひとつ業界で生きていくために必要なものは体力(気力?)である。世間では「サービス残業」「過労死」etc.色々言われるが、業界人が過労死した話を聞いたことが無い。8時間を超えたら残業だなど考えもしない。もちろん賃金はそれなりに必要だが、10時間だろうが、20時間だろうが、仕事が完了するまで働き続ける我々はまさに働き蜂そのものである。自分の仕事としての責任感がそうさせているのだろう。
 もし過労死しそうな人がこの業界に入れば1ヶ月は持たないだろう。1ヶ月持った人は1年でも5年でも平気である。それどころか、もう普通のの仕事には戻れない体になってしまう。それがこの業界の恐ろしくも、面白いところだ。
 乱暴なことを書いたが、7割は当たっているだろう。しかしこんなことを言ってばかりでは経営者失格である。労働条件の改善は我々上に立つものの使命である。最後にもう一つ。この業界は表方と同様、常に競争であり、蹴落としあいがある。それに打ち勝つには屈強な体と気力、さらに知識と知力、そして知恵が求められるのである。
 ただし例外的に私のような戯けたアホでも意欲さえあれば何とか務まる場合もある。
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2008年04月15日(火)
PMW-EX3 新型XDCAM EX

昨年からリークしていたソニーの新型レンズ交換式XDCAM EXの新製品!
私がHVR-Z7JやS270に目もくれず待ち望んでいたものが発表された。
http://www.sony.jp/products/Professional/xdcamex/index.html

NABの情報だ
http://provideocoalition.com/index.php/awilt/story/sony_snapshots_nab_2008_day_0/

日本での発売は8月という。
ショルダーバランスを除けば理想に近い。
レンズ交換式のため、弊社で現在保有している1/2吋エクステンダー付きのFUJINONが使えるのも嬉しい。
もちろんCANON、ナショナル、JVCも見逃せない。そしてIKEGAMIの動向も。
今後はシリコンやHDDメディアが中心になりそうな予感。
ただし気になることもある。今流行のCMOSが持つ動体歪をどう解決するのか?
スポーツに限らず、走る列車が傾いて写るのはいただけない。CMOSに対して若干の疑問はが残る。
やはり放送用はCCDを推し進めるのか?
暫くはHDミドルクラスは静観が良さそうだ。

↓下のURLで各部の詳細を見ることが出来る。
http://www.sony.jp/products/Professional/xdcamex/360spinning_ex3/index.html

巷ではEX-3に12PINレンズリーモート端子が無いため、「汎用のレンズだとズームサーボが使えない」と噂になっている。確かにレンズに電源供給できないので電動ズームやオートアイリスが使えない。ただ、これは実際の現場(私たちの現場)では手動ズーム、マニュアルアイリスなのでさほど問題ではない。
しかしアイリスが電動で動かないということは、リモートコントロールのRM-B150の使用を謳っているのに(リモートコントール端子を装備。8ピンリモートコネクターを介して、リモートコントロールユニットRM-B150(別売)、RM-B750(別売)からさまざまなカメラ機能を制御することが可能)レンズ交換の魅力が半減してしまう。
今更12PINの追加は無理だろうが、付属の汎用1/2吋レンズ用マウントアダプターに12PINを付けることは出来ないだろうか。厚みから考えるとコネクターの直付けは無理だろうが、コネクターの付いたケーブルなら出せるのではないだろうか。あくまで私の夢だが・・・・
NC旋盤を使って頑張れば自作できそうな気もするが、どうだろうか。願わくばソニーからこんな1/2吋汎用マウントアダプターが出てくれることを望んでいる。
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2008年04月09日(水)
EDIUS Pro4
 EDIUS Pro4 for REXCEEDが届いた。ターンキーモデルだったため、今までアップグレードせずにいたのだが、他のマシーンが全てEDIUS Pro4.6に移行したので、互換を保つために4.6にアップデートした。
 届いたのはcanopusのロゴが印刷された段ボールで、中には真っ白な箱。かなり安っぽい。白い中箱にはシールが1枚貼られていて、これでEDIUS Pro4であることが辛うじて判る。
 価格は一般のEDIUS UGの3倍もするくせに貧弱である。要は中身なのだが、もう少し色気があっても良さそうだ。
 4.03へのアップデートは直ぐに完了し、ダウンロードしたアップデータで一気に4.6へバージョンアップ。P2オプションやバリカムオプションのUSBキーを4.0に更新してEDIUS 4のUSBキーと統合して完了。約1時間ほどの作業である。

 これでEDIUS 4の環境が整ったわけだが、やはり私は使い勝手の良いPremiereProを選んでしまう。そろそろEDIUSに慣れなければいけないのだが・・・それについ先日Premiere® Pro CS3の入ったAdobe Creative Suite 3 Production Premiumを購入したばかりだ。EDIUSは若い者に任せて、私はやっぱりPremiereで続けよう。
2008年4月9日 | 記事へ | コメント(0) |
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