2011年10月05日(水)
とんでもないデジタル双眼鏡が2機種発表された!
デジタル録画双眼鏡『DEV-5K』発売日11月1日メーカー希望小売価格210,000円(税込)
デジタル録画双眼鏡『DEV-3』発売日11月11日価格オープン価格市場推定価格130,000円前後
同じコンセプトで二機種が同時にリリースされて少々戸惑ったが、要するにDEV-3とDEV-5が発売されたということだ。
昔、私の師匠が機材購入について素晴らしいことを仰っていた。
さて今回のデジタル双眼鏡だがDEV-5とDEV-3では実売8でおよそ4万円程度の差になるだろうか(DEV-5を8掛で計算)
数年後の中古市場だが、おそらく上位機種のDEV-5の方が値崩れは少ないように思う。あくまで私の私見だが、価格低下の激しいデジタル光学機器であっても上位機種は強いと思う。また発売日も10日だけVEV-5の方が先行する。つまり初号になる。
どちらを選ぶかは人それぞれである。
蛇足といわれるかもしれないが、かなり前にソニーがナイトモード搭載のハンディーカムを発売したときのこと。ナイトモードでR-64などの赤外フィルターを装着して撮影すると女性の薄いブラウスや水着が透けて写るということが発覚した。すぐにソニーは対策を施して透けて写すことが出来ないようにした。しかしかなりの台数が市場に出回り、初代のナイトモード搭載のハンディーカムは裏市場で高価で取引されたと聞く。
今回の双眼鏡にはそういったモードは搭載されてはいないが、盗撮マニアにとっては極めて高性能な望遠、スタビライズカメラになる。さらに立体視である。
デバイスや技術が進歩することで人類の夢が一つ一つ実現することは素晴らしいが、使い手によってはとんでもないツールとして悪用されることになる。
科学技術が進めば進むほど道徳教育の重要性を認識しなければいけないだろう。それは学校という教育現場ではなく、基本は家庭教育であり、大人たちへの教育でもある。
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2011年10月04日(火)
昨日はCMの撮影だった。15秒の外食大手の地上波OAだ。
ただし予算が厳しい。当初PMW-F3を提案した。
却下された。
ギリギリの選択で決まったのがHDVでの撮影。ブロックノイズを考慮してテープとメモリーの同時記録。
HVR-Z5Jのテープでのみ可能なハイスピード(オーバークランク)でのスローモーションは一旦テープに記録したものを現場でメモリーにダウンロードした。
今回の予算会議で譲れなかったものはスタッフたった。最低限撮影部2名と照明部2名は必要と押し切った。
モニターは技術用にHD-SDIのブラウン管モニターを用意した。制作モニターは制作さんに自前でLED REGZAの22インチを用意してもらった。
実はそれが良いモニターだった。LEDバックライトのおかげでとても明るくきれいに見える。さらに100%の視野率で見える。クライアントに見せるにはもってこいだ。
オンエアの確認ということではクライアント用には少し派手な民生モニターが好まれるし、視聴者のことを考えても民生機での確認は重要だ。
事務所に戻って早速調べてみた。
19インチと22吋のものが安かった。ともにHDMI入力は2系統だそうだ。これは買いである。
撮影に使ったHVR-Z5JといえばもはやZ5Jには見えない(笑)
HDMIからHD-SDIへの変換にはブラックマジックデザインのミニコンバーターHDMI toHDSDIを使用している。今回は使用しなかったがHDW-750のHD-SDIをHDMIに変換する場合はHDSDI to HDMIを使用する。これでHDCAMの出力が民生テレビで再生可能になる。
ちなみにブラックマジックのミニコンバーターは3年間の交換保証が付いている。故障した場合は修理対応ではなく良品に交換だ。電源が入らないとか、信号が出ない場合などは不良品が到着した日に良品が発送されるそうである。
厳しい現場だったが制作さんと知恵を合わせることでなんとか切り抜けることが出来た。ただしHDVで地上波用のCMを撮影していいかどうかはいささか疑問の残るところ。というのもニキビ予防のCMにはRED ONE、ハリウッドスターが登場する軽自動車のCMにはARRIが登場している。つまりクライアントも現場で使われているカメラはどういうものかを知っているのだ。
ただ、逆を言えばHDVの持つ能力がかなりのものともいえる。
ここで大きなニュースがある。
ソニーがまたやってくれた!今度はRAWデータでの記録が可能なシネアルタ。さらに価格は従来のモデルの半額以下だから驚きである。
2012年はハイエンドもローエンドも益々面白くなる映像の時代ということだろう。
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2011年10月01日(土)
NEX-5を使っているが、動画がオートのみということで不満があった。
最近出たNEX-5Nでは「NEX-5Nは、P・A・S・Mの露出モードでも動画撮影を楽しめます。」 ということで、自動のみという不満は解消。さらに「イメージセンサーからの読み出し速度が約60fps(59.94fps)に向上したことにより、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したレンズ交換式デジタルカメラとしては初めて(*1)、60pの滑らかなフルハイビジョン(AVCHD Ver.2.0、1920×1080)動画撮影に対応。」 ということである。もはやコンパクト一眼デジカメではなく「動画撮影機の撮像部分」であるといって過言ではないと思う。
コンパクトながらレンズ交換が出来てマニュアル露出、60Pだけではなく24Pも可能だ。NEX-VG20やNEX-7も良いが、まずはNEX-5Nゲットである。
どうやら今回は娘がプレゼントしてくれそうな気配だ。
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2011年09月07日(水)
2011年09月06日(火)
2011年08月24日(水)
噂のNEX-VG20が正式発表された。
仕事で使用しているNEX-VG20+オリジナルショルダーリグ
60pモードでの高精細映像や、24pモードとシネマトーンガンマ(TM)・シネマトーンカラー(TM)でのフィルムテイストな映像記録など、さまざまな映像表現が楽しめるようになりました。加えて、最高約6コマ/秒の高速連写機能やRAW画像撮影機能も搭載しているので、高画質な静止画撮影も楽しめます。
31段階の音声レベルコントロールが可能になりました。液晶パネルに表示されるレベルメーターにより音量調節も可能です。
グリップ上部にある2nd S/Sボタンや4倍の拡大フォーカスボタンを使えば快適に撮影できます。
露出をフルマニュアルコントロール可能です。また、ゼブラパターン表示にも対応。さらにマニュアルフォーカスによるピント合わせも、ピーキング機能に対応するなど、充実のマニュアル機能で独自の映像表現を追求できます。
外部モニターなどへのHDMI出力時においても、液晶画面の表示を消すことなく撮影することが可能です。
約3倍のAFの高速化(*2)を実現。Eマウントレンズは、マクロレンズやポートレートレンズなど新開発レンズ4本が加わり、計7本とラインナップもますます充実。さらに、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」とAFモーターが搭載されたマウントアダプター「LA-EA2」(別売)を使用することで、Aマウントレンズ(*3)にも対応し、フルタイム・コンティニュアスAFを実現。動きの速い被写体も確実にAF追随し、スムーズで高速なピント合わせを可能にしました。
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2011年08月16日(火)
盆の最終日は近場の里山で過ごした。休んでいるところで妻が面白い蜘蛛を見つけた。
なんじゃ?こら!まるでインベーダーだ。インベーダーといっても理解していただけないだろう。80年代に流行ったインベーダーゲームのキャラクターだ。
日陰が好きなようで、写真を撮ろうとしてもすぐに葉の裏に回ってしまう。なかなか機敏に動く。そういったところもインベーダーゲームのようだ。
胴体のところはカタツムリか鳥の糞に見える。トリノフンダマシという名前にも納得できる。
写真はRICOH GXRで撮った。こんな素敵な生き物に出会えるのならNEX-5にマクロレンズを着けて来るべきだったと少し後悔する。
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2011年08月15日(月)
アナログ地上波が停波し、東北地方の一部を除いて全てハイビジョン化したことで私の会社でも旧機を廃棄することにした。ベーターカム、DVCAM、DVCPROの編集機や録画機、パナソニックのSDシステムカメラや池上のデジタルプロセスカメラ、さらに中継用のスイッチャーやDVE数台、そしてコピー用のVTR十数台や測定器など。
全て稼動できるものだが、ハイビジョン時代には場所をとるだけである。売却しても二束三文で値段を聞くと悲しくなるのでまとめて廃棄業者にお願いした。
色々片付けているとこんな物が出てきた。
1970年代後半に発売されたワンポイントステレオマイクECM990Fである。当時はカセットデンスケなどを使った生録ブームだった。
BEのロゴが示すようにバックエレクトリックコンデンサーマイクを搭載し、ロータリースイッチによって集音角度を90度/120度/150度/180度と4段階に切り替えることが出来る。ファントムには対応せず単三乾電池1本で駆動する。出力は不平衡の標準プラグでLRが出る。
メインに使っていたダイナミックマイクのF115に比べると吹かれには弱く、屋外ではタオルやウールで包まなければならず、もっぱら屋内使用に限定された。
いたずら半分にローランドのデジタルレコーダーで録音してみたが、まさか30年を経過したマイクとは思えない音がした。廃棄される運命から急遽反転して吹かれ対策を施す。例のフェイクファーを用いたウインドジャマーの製作だ。いつものように男の裁縫箱が活躍する。籠ジャマーの時に余ったフェイクファーなどを使ったので「家庭科の時間」の手間だけで出来た。
ECM990Fに合わせて裁断したフェイクファーを袋状に縫って綴じ紐をトうせるようにした。約1時間の作業。出来上がったワンポイントマイクジャマーがこれ。↓
クーラーの噴出し口で吹かれをみたが良好に抑えられている。音質も大きな劣化はないようだ。
早速自宅前の植え込みでセミの鳴き声を録音。R44で録ったWAVファイルをMP3に変換しただけのファイルをアップしてみた。遠くでヒグラシの声も聴こえる。
http://svs.ne.jp/ecm990.mp3
http://svs.ne.jp/ecm990-2.mp3
テレビカメラやVTRはフォーマットが変われば一気に価値が低下し、挙句の果ては廃棄の運命になる。しかしマイクロフォンはかなり長く使うことが出来る。それはフィルムカメラやレンズに似ている。
色々なSEが手軽に録れることはとても有難い。しばらくはECM990とR44の可愛いセットにはまりそうだ。
ECM990Fの英語版マニュアル
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2011年08月13日(土)
今日カメラのキタムラでDSC-HX9VとDSC-HX7Vを見てきた。
コンデジもついにここまで進化したと感じた。とにかく凄い。廉価版のDSC-HX7Vでも1980x1080の60iが撮影でき、DSC-HX9Vではなんと60pのフルHDが撮影できる。一眼デジカメで撮る」ムービーは未だにセンサーは30pであり、60i表示も見かけインターレースで実質は毎秒30枚の動画である。もちろんNEX-VG10やNEX-5も同様で、フルHD60iといいつつもセンサーは30Pだ。いかにサイバーショットの新機種が動きに強いかがわかる。
上はHX9Vで下はHXV7の画像。
手にとって見てみたがグリップ感は良かった。
このサイバーショット2機種は上位の30倍レンズのHX100Vよりも広角側が広い。35mm換算値(動画時) f=29-870mm(16:9時)に対してHX7Vはf=28-280mm(16:9時)でHX9Vは35mm換算値(動画時)f=25-400mm(16:9時)というワイドレンズである。さらに手ぶれ補正は光学式のアクティブモード搭載だから凄い。
レンズもこのクラスにしては口径が大きく、背景のボケも美しいかった。NEX-5を追加で欲しいと思っていたところに現れたHX9V、7Vは衝撃だった。3台買っても10万以下!手軽に高画質のマルチカメラ撮影が出来る。特にHX7Vなどはクラッシュカメラとしての利用も十分考えられる。アクションシーンや事故再現映像にも活躍できると思う。
気になる価格はオープンになっていて、販売店によって1万以上の開きがある。探せばかなり安い買い物が出来るようである。
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今日から盆休み。先日の淀川の花火大会を中津にあるライトスタッフのスタジオへ行ったときにNEX-5で撮影した。オートだが意外と良く写る。YouTubeは20分に短縮しているが、ほぼ全てのプログラムを収録している。
次のムービーは少し短く編集してBGMも入れ替えてみた。
BGMで雰囲気は全く変わる。来年花火大会へ行かれる方は「花火を見ながらiPodで好きな音楽を聴く」あるいは「iPodで好きな音楽を聴きながら花火を見る」というのは如何だろうか。
来年はぜひリッツの角部屋から自分の好きな曲をiPodで聴きながら眺めてみたいものだ。
※今回のYouTubeもBGMは全て著作権料、音源使用料、その他の隣接権をクリアーしたものを使用している。
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2011年08月10日(水)
撮像素子とレンズが一体化したカメラユニットを交換するユニークなコンパクトデジカメのRICOH GXRに新しいカメラユニットが追加される。
レンズを持たないマウントのみでセンサーは23.6 mm ×15.7 mm CMOS センサー(総画素数約1290万画素)が内蔵されている。また動画機能も1280x720だがハイビジョンにも対応した。
マウントはライカMになっている。つまりL39への変換も容易な上、Mマウントで提供されてる様々なレンズのほかにサードパーティーから発売されているexample→LeicaM変換アダプターも使える。
このカメラはAPS−Cサイズを使うNEXシリーズのライバルになることは間違いないだろう。35mmフルサイズ換算で見かけの焦点距離が2倍にシフトするPENやルミックスのマイクロフォーサーズではなく、1.5倍シフトのデジタル標準サイズで発売したことは高く評価できるが、出来ればより広角に強い35mmフルサイズでも出して欲しい。
いずれにせよレンズマウントユニットの発売はゴミとして廃棄される運命にあったフィルム時代の光学レンズを再び現役に復帰させる救世主、あるいはブラックジャックになり得るアイテムといってよいだろう。
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2011年08月07日(日)
2011年8月7日
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| JENNY GU |
2011年07月23日(土)
今年は無理かと思っていた近所の神社にアオバズクが戻っていた。巣穴の洞にせっせと餌を運んでいるが、間もなく雛たちも巣立つだろう。
(写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます)
撮影はニコンの600mmF4という大口径の高性能レンズとD3。さすがによく写る。軸上収差の補正など行わずとも色の滲みも少なくシャープだ。ただしこれはニコンからの借り物のレンズ。甲子園が重なり、借りられたレンズは旧タイプのもので現行機種はVR(防振機構)が備わっている。
ビデオ用のサクラーVIDEO18plus&HD三脚に乗せてちょうどよい程度の重量級レンズ。カメラマンはジュニア。
ちなみにコチラの写真はNEXにニッコール50-300mmを取り付けて撮影したアオバズク(雛)のエンジェルポーズ。フルHDの動画から取り出した静止画。
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2011年07月05日(火)
ソニー豆カムHDにジャストフィットのレンズフードを購入。
フィルター径30mmの豆カムHDは普段ワイドコンバーターを付けて使用しているが、場合によってはワイドコンバーター無しでも使用する。しかしレンズの前玉が浅いのでフレアーを生じたり、指が触れてしまってレンズに指紋が付着してしまう。とくに出演者の手元に置いた豆カムは触られやすい。そこで見つけたものがこの角型フード。 ショップの写真では黒いキャップが付いていたが、届いたものは乳白色のキャップが付いていて、入射光でホワイトバランスをセットする場合にも便利だった。
これがフードを装着した豆カムHDの姿。ネジの部分に締め合わせようのリングが付いていて、角型フードの取り付け角度を決めて固定することが出来る。けっこうよく出来ていると思う。
それともう一つ面白いものはNEX-5用の液晶フード。少し加工するだけで(私の場合約10分ほどの切削だった)豆カムHDに取り付けられるようになった。下部が無いことでタッチパネルの操作にも邪魔にならない。デザインは5吋液晶モニターのCLM--V55のフードにそっくりだ。
他にも八仙堂の30mmΦのレンズキャップも重宝する。スプリング固定でねじ込みタイプよりも使い易いうえに脱落もしにくい。
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2011年06月28日(火)
デジタルが進化することでいろいろなものが安くなった。
その一つが信号変換器のLKV354だ。コンポーネントビデオをHDMIに変換する。電源はACアダプターだがDC電圧が5Vなので単三電池4本で駆動できる。
アナログコンポーネント入力を備えた小型液晶モニターが廃盤になり、最近はCLM-V55のようにHDMI専用の安いものになった。そういったモニターに便利なコンバーターである。
このコンバーターがあるとHDMIやHD-SDIを持たないGoProHDやHVR-Z1J、そして旧のHDCAM HDW-700Aなどでも小型モニターへケーブル1本で出力できる。
お薦めの小型液晶モニターはソニーのCLM-V55.とても気に入って現在2台使用している。HVR-Z5JやNEX-VG10でも活躍し、先日ののアオバズク撮影ではNEX-5のファインダーとしても使用した。
デジタルは今後も私達に驚きの機能、価格を提供してくれるに違いない。ただしそういったデジタル機器を設計、製造しているのは類人猿から進化した我々人間のアナログ思考であることは面白い。
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