トップ | NEX・HDV・HDCAM »
2011年01月22日(土)
HDMI 2分配器
HDMIの2分配器を買った。安いので不安だったが動作は問題なかった。デジタルカメラの殆どはHDMI出力した場合にカメラ本体のLCDパネルから画像が消える。一人で撮っている場合はそれでも問題ないが、制作部や照明部に映像を見ていただく場合これでは仕事にならない。

大きさは63mm×60mm×20mmでタバコの箱よりもかなり小さい。上の写真は入力側で電源はDC5VのACアダプターから供給する。ACアダプターもとても小さくいが、野外でのDC駆動のためにニッケル水素電池4本の電池ケースなどを抱けるように加工しなければならない。

こちらが出力側で同時に2つのモニターに1920×1080で出力できる。
NEX-VG10やNEX-5のHDMI出力を分配器に入力し、出力1をマンハッタンLCDの小型モニター、出力2をアクオスに繋いでテストしたが問題なかった。NEX-VG10を製作現場へ投入する必須のアイテムになるだろう。

箱を見てビックリしたのは輸入販売が大阪の会社だということ。取引先のすぐ近くのビルだった。販売店ではないので購入はもちろんショップになるが、こういうことはとても親近感を覚える。

この分配器だが現在ヤフーショッピングが一番安いようだ。付属するものはACアダプターのみでケーブルは付属しない。

同じものがJoshinのショップにもる。送料を考えるとJoshinの方が安くなる。
2011年1月22日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 周辺機材 / NEX・HDV・HDCAM |

2011年01月21日(金)
コンパクトクレーン【Ziggy JIB】のテスト映像
NEX-VG10に最適化したコンパクトクレーン【Ziggy JIB】のテスト映像。
JIBの支点を可変させることでカメラの仰角を自動制御し、ターゲットをフォローした­状態でクレーンアップ・ダウンが可能になった。小型軽量なことでビデオ三脚に取り付けて使­用でき、モノレールドリー【AYUドリー】への搭載が可能で、レールドリー&クレーン­が実現した。
テスト撮影は会社の近くにある−知恵の神様−【五字神社】で行った。

2011年1月21日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 技術系・ハイテク系 |

2011年01月16日(日)
今日の現場〜大雪の予感
朝から雪で路面が白くなっていた。天気予報も各地で雪模様を知らせている。大阪も夜から降雪。

幸い現場は吹田市ということで車で20分ほど。
もう25年ほどお世話になっているダンススクールの現場は難なく完了した。

やはり天気予報通りに雪が降った。

軒下の駐車場に置いていたデリカも御覧のとおりだ。

事務所前の道路もどんどん雪が積もっていく。
明日はまた遠出になる。この雪の前にスタッドレスに履き替えたデリカに活躍してもらう。しかし雪国でない地方での雪道走行はスタッドレスやチェーンの車が混在するのでそれぞれに制動距離が異なる。四駆にスタッドレスといっても最新の注意が必要だ。

そして今日のJENNY GUだ(笑)
今日は黒のコスチュームがとても素敵だった。Made in Chinaは好きになれないがCCTVは別格かも知れない。
2011年1月16日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 自然環境・自然科学 / JENNY GU |

2011年01月13日(木)
ZiggyJIBの第二の要が到着
昨年完成させた自動チルト機構搭載のミニクレーン【ZiggyJIB】の第二の要となるカメラ取り付け部のパーツが届いた。

カメラヘッドが横を向くと画面の水平が狂ってしまうのでパン機構の無いマンフロットの#234だ。当初写真用の一脚に取り付けていたクイックリリース付きの#234RCを流用していたが、カメラの取り付けにスライドプレートの#357を使用しているのでクイックリリースの必要が無く、また着脱時にうっかりカメラを落としてしまってはいけないのでクイックリリースの無いチルトヘッドにしたかった。また#234のネジは3/8吋-1/4吋兼用になっているのでネジ部にヘリサートネジが圧入されていない#357には適している。
#234の1/4吋側のネジ部には若干の加工を施した。硬質ナイロン樹脂のスリーブに1/4吋ネジを切ってスプリングをかぶせただけだが#357を外した場合にカラカラしないのが嬉しい。単に自己満足的な改造のようだが、これによって締め付けリングを裏向けに取り付けることが出来て3/8吋ネジの#357の♀ネジとの噛み合いが3山→5山となりより強固なものになった。今回はヨドバシのWEBでもう一つの一客用に#234RCと合わせて購入したが、全部ポイントで購入できた。すでにこれまでの買い物で貯まっていたポイントなのにタダで手に入れた気分で嬉しくなる。ポイント制度のマジックではあるが・・・

ジギージブのハード面での加工はこれで完了した。いよいよ今週はジギージブの撮影デビューになる。今からとても楽しみだ。

(掲載写真はNEX-VG10にM42→NEXアダプターを使ってSuper Takumar 55mm/f1.8で撮影)
2011年1月13日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 周辺機材 |

2011年01月12日(水)
遂に登場!格安NP-FV100互換バッテリー
NP-FV100の格安互換バッテリーが登場した。安い方は何と1,980円だ。
余りの安さに驚いてしまう。ただしショップの説明にはNEX-VG10の記載が無いので、チップセットがVG10をサポートしているのか否かは不明。どなたか進んで人身御供になってくれる方がいらっしゃれば是非結果をお知らせいただきたい。私のところではすでに必要本数が確保できているので今回は私が人身御供になるには無理がある。

私が使っているのはiishopが扱っている互換バッテリーですでに4個を購入し、連続記録時間や充電などのテストを済ませて、今では普通に使用している。また、購入した際の初期不良時の対応についての説明など非常に印象が良かった。

メーカーが純正バッテリーのコストを下げない限り互換バッテリーは次々に登場し、価格はどんどんと下がっていくに違いない。
メーカーに提案として、MCカートリッジのスタイラス(レコード針)交換で採用されている旧製品カートリッジ全体の交換システムと同様に、古くなった純正バッテリーの交換制度を導入を検討していただきたい。もしも純正バッテリーを買い換える際に古くなった純正バッテリーを提出すると半額程度で新品に交換してもらえるのであればユーザーは進んで純正バッテリーを購入すると思う。当然古くなったバッテリーのリサイクル&省資源の効果も大きいだろう。いわば牛乳瓶のようなものだ。私が欲しいのは容器ではなく中身のリチウムイオンバッテリーのエネルギー蓄積と放出の能力だから。

※1/14追記:私が購入したiishopのNP-FV100互換バッテリーは現在売切れの様子です。NEX-VG10互換バッテリーが出れば改めて紹介します。

1/19追記
結論をいうと1,980円の互換バッテリーはVG10ではNGでした。
豆カムHDのバッテリーが多く必要になったので、VG10で検証済みの4980円のものを購入しようと思ったら売り切れ・・・で、ここは一か八かで1980円の少し容量が小さい3000mAhを2個注文しました。VG10で動けばラッキー、NGなら豆カムHD用になります。
そして到着したバッテリーを早速VG10に装填したところやはりそうでした。
互換バッテリーをお使いください】というエラー表示。ただし豆カムHDでは問題なく使用できました。つまりNP-FH対応ということで、NP-FVシリーズは販売店発表の機種以外はNGということです。しかし結果としては豆カムHDの純正バッテリーNP-FH70の1/5のコストで約2倍の容量のバッテリーを手に入れることが出来て良かったといえます。また電圧もNP-FH70と同じ公称6.8Vになっています。格安互換バッテリーの購入には十分注意してください。
2011年1月12日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 技術系・ハイテク系 / 周辺機材 |

2011年01月11日(火)
マンフロット ユニバーサルスライディングプレート Manfrotto #357
使って良かったお薦めの周辺機器紹介

マンフロットのユニバーサルスライドプレート#357という製品だ。とにかくよく使う。これまでに購入した数は7台。
ベローズユニットのPB-4をチルトで使用するためのL型ブラケットの取り付け部やNEX-VG10の三脚固定部、マットボックスのカメラ取り付け部、HDVカムコーダーの三脚取り付け部、グライドカム4000PROのカメラ取り付け部、そして最近作ったミニクレーンのジギージブ等など。
スライド量も大きくてスチル用望遠レンズをムービーで使用する場合も便利だ。カメラと同じプレートのため短焦点のレンズに変える場合も三脚はそのまま使用できる。アタッチメントを統一することで現場で戸惑うことも無い。
マンフロット製品が嬉しいのは価格だけではなくネジ類が多く付いていること。太ネジ(3/8吋)細ネジ(1/4吋)がそれぞれ2本ずつ付いて来る。ヴィンテンやサクラーなどはそれぞれ1本ずつで追加注文しなければならないが、マンフロットは合計で4本が付属する。また、使わないネジはプレート台座やヘッド部分に収納できるようにネジ穴が付いている。一流の自転車やスポーツカーを作ってきたイタリア人技術者のセンスの良さかと考えたくなる。まさに痒いところに手が届く製品だと思う。
この製品は梅田で買うよりもネットで買う方が安い。私はいつもこのショップ【カメラのミツバ】で購入している。



(マンフロット Manfrotto,357 ユニバーサルスライディングプレート,プレート・ブラケット)
2011年1月11日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 周辺機材 |

2011年01月10日(月)
3D放送 3D-3D
最近見かけるようになった3D放送。
今日はBSフジ(181ch)の3D放送33D-3D(サンデーサンデー)の『メダリスト・オン・アイス 2010』だ。
3Dの撮影はしても自宅に3D対応テレビが無いので放送はこんな風に見える。

1920×1080の画面に2つの映像をスクイーズして合成しているためにアスペクトはそれぞれ縦長になっている。左右(水平)が圧縮されていても上下(垂直)の解像度は1080ピクセルであるためHDとしての解像度は確保しているということだろう。普通のアスペクトに直すと下の写真のようになる。上手く出来ると空中に浮かんで見えるはずだ。
眼球の筋肉を緩めて画像が4つ見える状態でモニターとの距離などを調整してやると内側の画像が一つに重なって立体視できる。昔はやった裸眼ステレオ写真の要領だ。筋肉を緩めて見るのが苦手な人は【寄り目法】で出見ることも出来る。画面と眼の間に指を1本立てて、そこを見ながら画面との距離を調整すればやはり立体視できる。ただし【寄り眼法】で立体視しているところは他人に見せてはいけない。絶対に【変な人】だと思われる。※撮影方法が異なるため寄り眼では前後関係がおかしくなるが、それでも立体視は出来る。

3D放送を日曜日の深夜に流すあたりはまだまだ実験放送であり、一般のテレビでスクイーズした画像が2つ見えてしまうあたりは3D非対応の人たちの視聴率を下げることではあるが、3Dテレビが欲しくなる人も大勢いると思う。
私の会社にも3D撮影の案件が出始め、それなりに知識を得るようにしているが、ビデオは同じ画角で撮り続けるわけには行かず、被写体との距離や画角を計算して撮影しないとすぐに遠近感が破綻してしまうようだ。家庭用の3Dムービーなども出てきたが、撮影業務として考えると難しいことは色々とある。
テレビの映像が16:9のワイドで高解像になったことでズーミングすることが少なくなり、フィックスの重要さが強く認識されるようになったが、動かない景色や建物をハイビジョンで撮影すると写真と変わらないことに気づく。動きの無いフレーム内に登場しているものが動くから動画ということになる。言い方は可笑しいけれども【動く写真】あるいは【動く静止画】がキーになるようだ。また、相手が動かないからカメラが動くことが必要になる。あくまでズーミングは避けてトラックショットやクレーンショット、ステディーショットということになる気がする。
3Dハイビジョンの登場でビデオの撮影が以前にも増して映画的なカメラワークになってきたようである。
2011年1月10日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / コンピュータ・IT系 / NEX・HDV・HDCAM |

2010年12月22日(水)
2010 OSAKA光のルネサンス
現在会社のホームページで御堂筋及び中之島で開催されている冬のイルミネーションの動画を掲載している。トップページに動画を置くのは初めてで、これまではクライアントのインターネット接続速度を懸念して控えていた。しかし光ケーブル、CATV、そしてWiFiの普及によって【モバイルでも視聴可能】と判断した。もちろんHDでの掲載だ。
掲載は2バージョンで動画は同じだが選曲が違う。一つは静かな選曲だが、スタッフから「LEDの寒々しいイルミネーションが益々寂しくなる」と指摘されてアップテンポの明るいものを選んだ。
次の動画は最初に作った静かバージョンだ。私はこれが気に入っているのだが・・・・



そしてもう一つのバージョンはコレ。映像が同じでも全く印象が異なる。



中之島イルミネーションストリートでは事故防止のため三脚の使用は禁止されている。もちろんこの撮影にも三脚、一脚は使用していない。ただし写真用の自由雲台をベンチや手摺、砂袋などで支えている。そのおかげで警備の方から注意されることは全く無かった。そのためにけっこうローアングルが多い。
光のルネサンスは25日までの開催。会場を歩く人々は皆さん上を向いて歩かれていて、足元は気にしていない様子。これから出かけられる方も事故防止に努めていただきたい。
撮影はNEX-VG10とSONYEマウントレンズ、そしてTILT付きのNIKON-NEXアダプターでニッコールレンズを使用している。
2010年12月22日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 旅の紀行 |

2010年12月14日(火)
KIPONで千里中央がミニチュア風
KIPONのマウントアダプター【tilt NIK-NEX】が届いた。360度のどの方向へもチルトが可能で、かなりのオーバーインフで設計されているためフルサイズのNikkor 15mmや20mmでもアオリが可能だ。とてもよく出来たアダプターだと思う。

チルト部はリングを締めてフリクションで固定できるようになっていて、ある程度締め付けておけば一々締め直す必要が無い程度のフリクションが生じるように粘性の高いシリコングリスが注入されている。NEX-5/3では問題ないがNEX-VG10の場合はアダプターの締め付けノブの位置によっては着脱時にノブ干渉するので干渉しない位置にノブを回してから着脱する必要がある。
夕刻に千里中央へ出かける用があったので、VG10にこのアダプターでAi Nikkor 35mm F1.4を装着して試し撮りをしてみた。絞りは全て開放〜2.8程度。※写真をクリックしていただくと大きな写真をご覧いただけます





簡単だが意外と面白い。今週の暇な時に是非中之島のイルミネーションを撮ってみたいと思う。
2010年12月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 写真撮影・カメラ機材 / 周辺機材 |

HVR-Z5J 番組収録
【HVR-Z5J 番組収録】というキーワードだった。
世の中がメモリー記録に移行しているにも関わらず、今も番組はHDCAMやHDVなどのテープメディアでのオーダーが多い。制作会社からのオーダーの場合はP2などのオーダーもあるが、やはりテープだ。
メモリーはキャプチャーが速いと言う利点はあるが、編集マンが素材に目を通すということではテープからのキャプチャー時に等速で見ることではテープの方が都合がいいようにも思う。
今ゴルフ専門のCSで先日数回ロケを行った番組がオンエアされているが、撮影はHVR-Z5Jで行っている。私が担当したのはオール巨人さんのご子息。1回目は11日21時で次回の放送は16日深夜など7回の再放送がある。
こういった撮影で今最も有り難い物はハンドヘルドタイプのカムコーダーを肩乗せに出来るショルダーリグだ。
ショルダータイプと同様に担ぐことが出来、ラジオマイクのレシーバーをリグの後部に取り付けることで音録りにも都合がいい。メーカーから発売されないので仕方なく作ったものだが、番組でデジ(ハンドヘルドタイプの小型カムコーダー)が多用される状況を考えればメーカーもこういった周辺機器をカムコーダーの開発と同時に行ってくれても良さそうだ。
来年はスーパー35mmサイズのデジタルシネマも発売されるわけだが、メーカーにはサードパーティーとは違ったトータルにデザインされた周辺機器を開発、発売してもらいたいと期待する。
2010年12月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 周辺機材 |

2010年12月09日(木)
NEX-VG10 Eマウント3倍ズーム
【NEX-VG10 Eマウント3倍ズーム】での検索。正しい名称はE18-55mm F3.5-5.6 OSSで、NEX-5/3の標準セット用のレンズだ。しかしNEX−VG10用の常用レンズとしてとても使いやすい。
VG10付属の18-200に比べて長さは約2/3で重量は約1/3ほど。手ぶれ防止はスタンダードのみでアクティブモードはないが困ったことは無い。というのもアクティブモードは広角端でのみ動作し、VG10のアクティブモードは上下左右方向のみのタイプだからテレ側ではスタンダードということになる。

タムラックのカメラバッグを使うようになってからは3倍ズームを装着したVG10を殆どの現場に携行し、時にサブカメラ、時に写真用カメラ、そしてフィッシュアイカメラとして活躍している。中には16mmレンズやフィッシュアイコンバーター、NDフィルター、プロクサー、NIKONマウントアダプター、バッテリー等の必需品は全て納まっている。特に3倍ズームや16mm単焦点レンズはアタッチメントサイズが49mmと小さいためにNDフィルターが安価で助かる。

つい先日撮った和太鼓演奏者の飛鳥大五郎さんのインタビューでもメインカメラはZ5Jを使ったが、サブカメラはVG10を使用した。オールインワンのタムラックにはx4、x8、x16の49mmと52mm、そして72mmのNDフィルターがいつも入っているので大概の撮影なら対応できる。また、撮影は固定カメラとして使うことが多いので三脚も写真用で十分だ。音声は環境音兼同期用になる。
EDIUSのタイムラインにマルチカムモードで配置してみたが、さすがにソニー製同士だけあって、撮影時に正しいホワイトバランスを取っておけばトーンの違いは殆ど無い。
小さいながらも、今では仕事においても必要不可欠なカメラになったと思う。
2010年12月9日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 写真撮影・カメラ機材 |

2010年12月01日(水)
動画撮影 マイクロニッコール
【動画撮影 マイクロニッコール】での検索だった。マクロ続きだが、やはり35mm一眼レフ用レンズを動画に使おうと考えている人が多いようだ。実際にEOSやREDONEでもニッコールレンズは多用されているし、間もなく発売されるAF-105の英語版サイトではトップにAi Nikkor 135mm F2が掲載されている。(日本語サイトは最近更新された)
写真をクリックしていただくと大きな写真が開く。右端がAi NIKKOR。

私が気に入っているマイクロニッコールはMicro NIKKOR Auto 55mm F3.5で、絞り環はAi化しているので最新のデジタルでも開放測光が可能だ。以前にも書いた事があるが、宇宙へ行ったニッコールによく似ている。

マイクロニッコールだから近接性能はもちろん優秀だ。しかしマイクロニッコール全般に言えることは近距離だけではなく遠距離の撮影でも非常にシャープな描写をする。下の写真はVG10にこのMicro NIKKOR Auto 55mm F3.5を取り付けたもの。

映画用スーパー35mmに相当するVG10に付けた場合の対角画角は約24度でフルサイズの100mmレンズに相当する。また、フルサイズの約半分の撮像面積のおかげで口径食による周辺ボケの変形がなく、開放でも周辺まで均一なボケが得られることは画角を犠牲にした利点だと思う。
Micro NIKKOR Auto 55mm F3.5にで初めて採用されたものの、開放測光時の誤動作の原因になるということで廃止された撮影距離による絞りの自動補正機能がライブビュー時代のデジタル一眼動画のマクロ撮影で再びその素晴らしさが認識されてきたようだ。
2010年12月1日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 写真撮影・カメラ機材 |

2010年11月28日(日)
VG10 マクロ撮影:追記アリ
【VG10 マクロ撮影】で検索があった。ようやくNEX-VG10が当初考えていた用途で本領を発揮し始めた。

1970年代初めに作られたベローズニッコール105mmF4をベローズユニットPB-4を介してNEX-VG10に取り付けている。3群4枚構成の135mmよりも1枚多い3群5枚構成の105mmは光学性能が向上し、かつ適度なワーキングディスタンスを得ることが出来て使いやすい。イメージサークルも十分大きくてPB-4のアオリ限界まで傾けてもケラレは無い。

ベローズニッコールだから然近接から無限までピントが合うのは当たり前だが、PB-4のアオリ方向が通常の位置の場合に左右のスイングとシフトしかないために自由雲台を用いて90度傾けてヴィンテンに乗せている。そうしなければチルト方向のアオリやライズ&フォールが使えない。ただしこの場合はレンズの光軸がヴィンテンのパン軸から大きくオフセットするためパン操作に違和感がある。このことの改善策は最後に記載しているので参考にしていただきたい。

アオリを必要としないマクロ撮影ではベローズよりも手軽なヘリコイド式のフォーカシングユニットを使用する。フォーカシングユニットといってもケンコーのマクロテレプラスから光学系を外して、ケラレの原因となる内部の鏡筒を除去しただけの簡単なものだ。しかしこのユニットを用いることで引き伸ばしや製版に使うエルニッコールやアポニッコールなどがエクステンションチューブを併用して手軽に使用できるようになる。写真はエルニッコール135mm F5.6にL39(ライカスクリューマウント)→Nikon F変換アダプター〜フォーカシングユニット〜Nikon M2リング(マイクロニッコール用等倍チューブ)〜Nikon F→NEXアダプター〜NEX-VG10となっていて、このままで無限迄撮影できる。そして至近距離を近づけるためにはKリングなどのチューブを追加する。

NEX-VG10でワーキングディスタンスを稼げるレンズ群。左からアポニッコール240mm F9、拡大撮影用のNikon 5x F2.6 Ophthalmology lens、EL Nikkor 150mm F5.6、製版用のHEXANON GR 150mm F9で、いずれもNikon Fマウントになっている。右の小型ベローズに付いているレンズはスクリューマウントのペンタックス(私はペンタックスS2とSPを愛用していた)用のベローズタクマー100mm F4でベローズはFUJICAのSTシリーズ用ベローズユニット。これはM42→NEX変換アダプターでVG10に取り付けている。

ベローズタクマーとFUJICAベローズをNEX-VG10に取り付けた状態。ニコンのベローズに比べると極めてコンパクトに出来ている。これでも無限から10cm程度のマクロ撮影が可能だ。VG10のモニターに写っている映像は指輪の実写だが、このベローズとしてはまだ余裕がある。十分なマクロ性能をお分かりいただけると思う。

より大きなマクロ撮影が必要な場合はこれらのレンズを使用する。
左からOlympus OM System ZUIKO MC MACRO 1:3.5 f=38mm RMS→NIKON-F Mount、EL Nikkor 105mm F5.6、EL Nikkor 50mm F2.8N、EL Nikkor 80mm F5.6、EL Nikkor 50mm F2.8、Fijinon EX 105mm F5.6。
紹介したものはいずれも35mm一眼レフ用としては特殊なレンズになるが、もちろんマイクロニッコール類は多用する。特に55mmは新しいF2.8よりもMicro NIKKOR Auto 55mm F3.5はヘリコイドと絞りが連動していて実絞りビューのVG10とは相性がいい。このレンズは開放測光を行うニコンのTTL一眼レフでは誤動作するためにMicro NIKKOR P-Auto 55mm F3.5からは連動機構が廃止されてしまった。また新しいものではAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDや70-180mmのズームマクロレンズも使用する。

この写真はベローズユニットPB-4を90度傾けるために用意したステンレス製のアングル。厚さが4mmもあり、非常に頑丈に出来ている。

まだ加工作業は行っていないが、完成すればこういう感じになる。雲台の回転軸の真上にベローズの中心が来ることでパンの違和感は無くなるだろう。
NEX-VG10は一般向けのハンディーカムに比べると、高倍率でもなければズームサーボも無い。また手ぶれ補正も回転方向が無い旧タイプということで、コンシューマーモデルとしてはかなり中途半端なカメラだとは思う。しかしショートフランジバックのNEXマウントのおかげで非常に汎用性の高いカメラだと思う。私の会社に限っての話だが、NEX-VG10はマクロなどの特殊用途として益々活躍の場を増やすことになるだろうし、現在製作が進んでいるミニレール&ミニクレーンでもNEX-VG10の小型軽量高画質によって新たな用途が広がるものと考える。もちろんこういったものを作るのは来年上半期に発売が予告されたNEXマウントのスーパー35mm撮像素子を搭載したNXCAMに的を絞ってのことである。

追記:最新のベローズPB-4
L型のステンレスの加工を開始しようと思い立ったところであるものの存在に気づいた。VR写真を撮る時に使ったパノラマヘッド。これを使えば簡単にスイング→チルトの変換が可能になり、パノラマヘッド自体も無改造でできる。
結果は下の写真。
このことについては12月2日のフィールドレポートに詳しく記載している。
2010年11月28日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 写真撮影・カメラ機材 |

2010年11月17日(水)
InterBee最大のトピック!ソニー【スーパー35mm EマウントNXCAM】
ソニーからNEX-VG10とPMW-F3の間を埋める新機種の報道発表があった。以下はその引用
ソニーは、スーパー35mm相当の大型CMOSイメージセンサーを搭載し、レンズの交換システムとして「Eマウント」システムを採用した業務用HDカムコーダーを開発します。このカメラは、映像制作業務向け機器として展開している“NXCAM”シリーズとして、2011年上半期の商品化を計画しています。

2010年11月17日報道発表
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201011/10-157/
先日PMW-F3が報道発表された日のブログ【ソニー報道発表 PMW-F3 PLレンズ3本付きで約200万】
「このカメラを買いますか?」と聞かれれば答えは一つ「絶対に買いません」と返事するだろう。
と書いたが、今回発表されたNXCAMにおいては
「このカメラを買いますか?」と聞かれれば答えは一つ「絶対に買います」ということになる。

気になる背面が少し見えていた。

Eマウントのロードマップが発表されている背景にこのカメラが準備されていたのである。
もちろん私はNEXマウントアダプターでニッコールレンズやキヤノンFDレンズ、スイコーなどを使うことになる。今回のスーパー35のNXCAMが発売される頃になれば、絞り連動機構を持たないためめ開放絞りでしか使えないキヤノンEF→NEXマウントアダプターにも電子絞り制御が可能なものも出てくるかもしれない。
余談だが報道発表ではなぜ
Eマウント採用の“NXCAM” HDカムコーダー
だったのだろうか? Eマウント採用の“NEXCAM”の方が判りやすかったように思う。
それとCGを見て気付かれたかたも居ると思うが、Eマウント装着時の回転方向が反時計方向になっている。これはEマウントの仕様とは逆だ。Eマウント装着時の回転方向は時計方向が正しく、これは単にCG制作時の間違いである。早急に修正していただきたい。これではニコンFやオリンパスペンFである。
2010年11月17日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 写真撮影・カメラ機材 / 技術系・ハイテク系 |

2010年11月15日(月)
マグニファイヤー DK-17M
【マグニファイヤー DK-17M】というキーワードでの検索が多い。
DK-17Mの購入目的はNEX-VG10のファインダー倍率を上げるためのマグニファイヤー二枚重ねだったが、本来の用途としてのNIKONデジタル一眼レフでの使用もすこぶる具合がいい。 AFレンズだとマグニファイヤーの恩恵を感じることは無いが、マニュアルフォーカスレンズの場合は「一度使うと手放せない」ものになってしまう。



写真はNIKON D700にマグニファイングアイピースDK-17Mと【接眼目当て DK-19】を取り付けたもの。マニュアルフォーカスのNIKON F3Pなどではファインダー画像のボケ量が大きく、ピンボケがとてもよくわかるが、新しいカメラではオートフォーカスが主流のため、ボケよりもファインダーの明るさに重点が置かれているのでピントの山が掴みにくい。
マニュアルフォーカスレンズを使用する場合はやはりマグニファイヤーを使って拡大する必要がある。ただし4倍クラスのマグニファイヤーでは拡大時に全画角を見ることが出来ないために跳ね上げ式のマグニファイヤーを用いるしかない。その点倍率は1.2倍であっても常時装着した状態で全画角を一望できるDK-17Mは重宝する。
1.2倍というと大して効果があるようには思えないが、これは使ってみなければ理解していただけないと思う。結局私はNEX−VG10用だけではなく、NIKONのD700やD300用にもDK-17Mを購入してしまった。その点でも現在最安値の2,200円は有り難い。


KPSのマグニファイヤーは販売店によってかなりの価格差があり、現在のところカメラのミツバの楽天ショップが最も安いようだ。もちろんカードにも対応している。


11/18追記
追加分も発送の連絡が来た。
日頃は、Joshin web をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
ご注文いただきました商品を、本日出荷いたしました。 ご注文番号【206032-20101115-xxxxxxxx】
出荷商品:マグニファイングアイピース DK-17M
数量:2
弊社センター出荷日:2010年11月18日
当分は大丈夫の模様
2010年11月15日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 写真撮影・カメラ機材 / 周辺機材 |

前へ 次へ
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー