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2008年08月28日(木)
道が川に
 ずぼらをしていたわけではないが、ブログの更新が止まっていた。実はここのところのWEB更新をコンピューターの組み換えに費やしていたのである。私がメインで使っているPentium4が不調で信じられないようなエラーが出始めたのである。どうやら原因はマザーボードの電解コンデンサーらしい。動いているうちにメールやファイルのバックアップをとって、この際マザーボード〜CPUまで新しく組み替えようということになった。つまり仕事が空いたときはほとんどパソコンをいじっていたのである。
 最終的にはマザーボードの他に電源もパワーアップし、CPUはCore2Duo、メモリーはDDR3、ハードディスクは総合計6TB=6000GBである。以前のマシーンから引き継いだものはキーボード、マウス、筐体、DVDドライブ、フロッピードライブ、そしてWindowsXPだ。何故未だにフロッピードライブかといえば、WindowsXPをフロッピードライブとバンドルで購入しているためにこれがライセンスの条件になる。今回5回目のシステム再インストールで当然ライセンス認証が出来ない。マイクロソフトに電話をして再度ライセンスキーを発行してもらうのだが、今回は深夜4時である。この時間でも待たされることなくオペレーターにつながり、即時新しいキーコードを入力して認証完了だ。私が最初にマイクロソフトをすばらしいと思ったのがこの24時間オペレーター対応の体制だ。パソコンが不調になり、何か作業すると結局夜中になる。その時に明日まで待たずに作業を完了できるということがマイクロソフトのライセンス認証サポートのいいところだ。
 こんな作業をしている時に会社の窓から見た道路の景色である。
 道が川になっている。激しく降る雨音を楽しみながらバックアップしたデータを本体に戻す作業や、アプリケーションのインストールを続ける。もちろんメールもすべて元通りにインポート出来るのが楽しい。今だから気楽に言えるが、マックをさわりだした頃はよくファイルを消失させてしまった。ハードディスクやMO、ZIPがマウント出来なくなったときは唖然とし、修復不能を想像すると頭の中が真っ白になる。
 ハードディスクの容量が1000GBを超えた今、いかにデータを確実に保管し、バックアップしていくかが大きな課題だ。1000GBのディスクも1万5千円を割ったが、そこに記録されたデータが消失すれば・・・・・・恐ろしすぎて想像さえ出来ない。やはり複数のメディアへの保存しかないだろう。
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2008年08月04日(月)
醒ヶ井の地蔵川 ハリヨ
 「醒ヶ井の地蔵川 ハリヨ」だ。残念ながら今年は忙しすぎて行けなかった。

写真は昨年の七夕に地蔵川へ行って撮ってきたものだ。

梅花藻も見ごろで、サイバーショットT9をハウジングに入れて撮った。
この場所は地域で保護活動されている所で、バイカモ以外にもホタルやハリヨが保護されている。そういう川だからジャブジャブと足を入れては顰蹙をかってしまう。

考えた末に簡易なリモコン撮影を行った。リモコンといっても竿の先にハウジングを取り付けてセルフタイマーで撮っただけだ。
 今年はお盆も撮影が入りそうで、ちょっと遠出は難しそうだ。せめて近くの川でサワガニやカワムツ、ヨシノボリと戯れることが出来れば良いのだが。
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2009.9.26更新
今夏は何度も醒ヶ井へ通い、ハリヨの映像を自社PRビデオとして制作した。
撮影には豆カムHDを多用し、このために開発したBoomCamなども使用している。
また、米原市観光課や地元「地蔵川とハリヨを守る会」の方々にお世話になった。
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2008年08月02日(土)
観天望気
 最近空を見上げることが少なくなったと思う。天気予報の確率が高くなり、観天望気の必要が無くなったからだろうか。昔は観天望気だけではなく、臭いや湿り気、植物や動物等、自然の変化に雨の兆候を感じたものだ。その話はまた別にして、今日の夕空は見上げずには居られなかった。
 事務所の前の交差点だ。信号機やテールランプに負けない真っ赤な空だ。
 空を見上げると上空の雲も真っ赤に染まっている。コーナンへ行く用があったため、今日はコーナンの屋上駐車場に車を停めた。もちろん空を見るためだ。
 箕面山の空が燃えていた。明日も相変わらず暑い日差しになると思うが、大気は少し不安定な気がする。雷に注意しよう。
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2008年07月14日(月)
お化けキュウリ再び
 七夕に「タナボタ」で書いたが、その家の人がこのブログを読んでいてくれた。

 「あれはまだまだ小さいよ」といわんばかりに、再び巨大なキュウリを数本いただいた。今度のキュウリは前の1.5倍はあるだろう。すでに2本は塩もみにして食べてしまったが、最後に残しておいた一番大きなキュウリを写真に撮った。

 一緒に写っているモロコシも決して小さいものではない。このキュウリ、まるで大ウナギか大ナマズである。ここまで大きくなると流石に皮の部分は硬いが、内部は瓜よりも柔らかい。瓜は生では食さないが、そこはやはりキュウリだ。漬物にせずとも、塩もみで十分美味しい。
 まもなく路地物のスイカの収穫になるらしい。Sさんの作るスイカもこれまた美味しいのである。次にお会いした時に・・・・そのスイカも是非ここで公開したいものである。ブログを読んでもらっているからといって、別にスイカを強要しているわけではないが、大きな期待を寄せている。私のプロフィールにあるように、私は大のスイカ好きである。Sさん、ゴメンね。
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2008年07月07日(月)
たなぼた
 七夕のタナボタてある。
 トマトのように大きくなったプチトマトとズッキーニかゴーヤと見間違えそうな胡瓜だ。胡瓜の全長は50cmほどで胴回り15cmはある。産地は箕面。偽装ではなく、正真正銘の箕面産。息子の同級生、今はWEB制作会社に勤め、写真撮影も仕事にしているS君の畑でとれたもの。兼業農家ではあるが、近隣のスーパーなどへ納め、生産者も明記されている。実は息子(大学在学中からDTPと写真、映像でバイトしていた)が次の仕事で使いたいフィッシュアイレンズとTS(チルト&シフト)レンズ、それにEOS-1Dを借りに伺ったときにに戴いてきたのだ。普通で言えば商品価値が低下し、大方は畑に戻され、いずれは養分と化してしまうところだが、実は上手いのである。市販されている野菜よりも遥かに多くの自然の恵みを与えられ、旨味は究極に至っている。

 さすがに皮は硬いので彩を残してきれいに剥く。それを塩もみにして食べる。塩は若干のこだわりで「クリスマス島の海の塩」。別にメキシコ原産の「伯方の塩」でもいい。また国産の天日塩でもよい。苦汁のためか、胡瓜の旨味が倍増する。種の部分が硬そうに思われるがそんなことはない。種と身の間の透明な部分のちょっとヌルッとした感覚はまさに究極である。

 今日は七夕。機材を借りに行った先でおもいもかけないタナボタに感謝だ。一昨年の七夕は大阪大学医学部でポスター用のスチル撮影、そして昨年は醒ヶ井の地蔵川で梅花藻とハリヨの水中撮影を行っていた。

 今年の七夕というと、何処にも行かないで胡瓜を食べている・・・ではない。朝からずっと編集である。数本の編集をここ数日でアップしなければならない。
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2008年06月16日(月)
ホタルが見頃
 今年は「蛍 関西」という検索が猛烈に多い。寒かったせいか、例年より遅いが今が見頃だ。
 昨日スタッフが箕面トンネルを越えて豊能へ行って来たが、流石に自然豊かな豊能だ。三田に負けないくらい飛び交っていたそうだ。
 さて、わたしの近場のローソン川だが、ここも今が盛りのようだ。
 夜になるとクーラーが効きすぎ?と疑いたくなるほどの冷えた空気に包まれる箕面の夜だが、7月近くになってもゲンジボタルの飛び交う様子が見られることは嬉しい。この付近では下の地図のあたりで見ることが出来るし、彩都の上にある岩坂なども蛍が多い。そして今年もまたアオバズクが近所の神社で子育てを始めた。自然が豊かな北摂に感謝だ。
 地図はクリックするとピクセル等倍で見ることが出来る。
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2008年05月30日(金)
蛍 関西
蛍 関西」で多くのアクセスがあった。そろそろ蛍の季節だ。
 検索結果には「ローソン川の蛍」というタイトルで2007年06月11日に書いた記事が挙がっていた。
 蛍を見るには雨上がりの夕暮れ時が良い。私の家の近所でも珍しくなく蛍を見ることが出来るし、少し山手に入ればいくらでもいる。また、ここ十数年、蛍が増えてきたことは確だ。しかしその理由が川の環境改善だけとは考えにくい。川の環境について考えると、私が蛍の群れに追いかけられて恐怖した子供の頃の方が遥かに大量の農薬が散布されていた。
 私が思うに、バブリーな時代に誰も蛍に目をやらなかっただけ、つまり気づかなかった?のかも知れない。少なくともローソン川の周辺を車で走っているかぎりはまず見つけられない。川縁を散歩し、暗さに慣れた目で見れば護岸や中洲の叢に無数の蛍を見つけることが出来る。蛇に気をつけて歩けば勝尾寺川のいたるところで蛍を見ることが出来る。ちなみに私がいる箕面周辺では彩都の上や豊能、茨木、亀岡など、夜になれば「蛍だらけ」といっても良い。まず身近なところを夜目を利かせて見ることである。
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2008年04月29日(火)
京都の竹林

 京都へロケハンに行ってきた。探しているものは「美しい竹林」である。なかなかイメージ通りの竹林が見つからない。
 後継者不足で筍堀りを止めた竹林は直ぐに竹が密生し、あっという間に痩せた竹でボウボウになってしまう。毎年生える筍から親にする竹を残し、それ以外はどんどんと掘って、いわば間引き、間伐をする必要がある。そうしなければ竹薮は野生に戻ってしまうのだ。さらにいい筍を収穫するには表土の補充、肥料の補給も必要だ。また、ある時期に竹の先を止めなければ、雪や風雨で竹が倒れたり、曲がったりしてしまうのだ。
 私の亡父は大阪で優秀な筍農家だった。もう50年近く昔のことだ。筍が黒くならないように表土を補填し、また筍堀りを終え、田植えも終えた頃には下肥(人糞)を竹薮の最上部まで運んでは「花の応援団」の「青田赤道」のように眼下の斜面に撒いていた。下品だが化学肥料に頼らない有機栽培の原点である。
 私の故郷の竹薮、特に父が大切にしていた藪は粘土質で覆われていて根節(ネブシ)⇒竹の根茎が地中の深いところを通っていて、そこから生える筍はが日焼けが無く、実も柔らかくアクもわずかだ。これは筍の本場京都山城産よりも高価に取引されたそうだ。ただし地下50センチ当たりから生えた筍を無傷に掘るにはそれなりの技術が必要だ。その技術を私が伝授されたのは小学校高学年だったが、私が中学校の頃にはその竹薮は万博公園の日本庭園になってしまった。
 昔話はさておいて、美しい竹林を維持するにはけっこうな手間が必要だということは解っていただけただろうか。ところが今は後継者不足のため、美しかった竹林がどんどんとボウボウの荒れ藪に変わっていっている。余談だが、京都山城広域振興局では「竹林について考えます」ということで美しい竹林の復元に取り組んでいる。掘り立ての筍を報酬に筍堀りや藪からの搬出の労働力を一般から募ればよいのかもしれない。もちろん「親竹にする、掘ってはいけない筍」には目印を付けなければならない。
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2007年11月06日(火)
アウトバーストしたホームズ彗星
 先のブログに書いたように北八ヶ岳の麦草ヒュッテへ行って来た。
先月24日に突然アウトバーストしたホームズ彗星が見えるだろうと期待していたが、まさにグッドタイミングだった。麦草峠は快晴で月齢22.9、風も無くシンチレーションも皆無。最高のシーイングだった。双眼鏡では核の位置も良くわかった。これならビデオも写るだろうと、取材用に持っていったHVR-Z1Jを天空に向けた。ゲインアップしスローシャッターでCCDに光を蓄積すると下のように写った。

 収録はHDVハイビジョンで行い、ダウンコンバートした動画をWEBにアップした。数十秒の短いプログラムだが、特別な装置も無く撮れることが驚きだ。
http://www2.svs.ne.jp/rainweb/17P_Holmes/index.html
 現在も3等級の光度を保っているようで、天気が良くなれば大阪でも十分見える明るさだ。ホームズ彗星については国立天文台が緊急キャンペーンを行っている。 http://www.nao.ac.jp/phenomena/20071102/index.html 見えたという報告をするのも楽しいだろう。
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2007年10月10日(水)
北摂地域情報
 「北摂地域情報」は検索キーワードではなく、私が今日出かけた茨木市大岩の事である。
 高槻の得意先メーカーへDVDを数百枚納品し、今日の仕事はこれで終了ということで「見山の郷」へ「山菜天ぷらうどん」を食べようと車を走らせた。休みというわけではないが、東京の仕事で消えてしまった世間で言う三連休の代わりである。「見山の郷」へ向かう途中の道端に「ひまわり」という矢印が立っていた。

 車を停めて下を見ると見事なひまわり畑が出現した。北海道で見るひまわり畑ほどは大きくないが、今が旬といわんばかりに沢山のひまわりが咲き乱れている。野原に咲くヒマワリということから思わずシンちゃんの妹を思い浮かべてしまった。

 平日のヒマワリ畑には誰も居ないと思っていたら、こんな優雅な人が居た。爽やかな秋風に吹かれながらのスケッチはいかにも気持ち良さそうである。

 私もすかさずデジカメでひまわりと空を撮ってみた。見事な咲き具合である。昔秋山庄太郎氏が「花は散りかけが美しい」と話されていたが、ひまわりは違うと思う。やはり旬である。それも大地に根を下ろした状態がベストだ。

 花畑を出たところにこんな看板が立っていた。

 正面から見るとこうである。

 場所はこの辺りになり、10/14にはバーベキュー大会も行われるらしい。 
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2007年09月25日(火)
中秋の名月は満月ではなかった
 ニュースで「今日は中秋の名月です」と言っている。??、私には満月には見えないが・・・・
 調べてみると今日の月齢は13.6である。満月は27日ということだ。そこで中秋の名月についていえば「旧暦」の8月15日のことで、今年は9月25日がそれにあたる。つまり満月になる27日ではなく、その二日前の今日が「中秋」ということになる。念のためEOSで写真を撮ってみた。シンチレーションも無く、デジカメでも十分撮影出来た。
写真をクリックすると新しいウインドウに大きなサイズで表示

(EOS-5D/70〜200F2.8/ISO=100/F2.8開放/1250分の1秒)
 やはり左側「秋の海」や「夏の海」が影になっていた。中秋の名月が満月とは限らないのである。
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2007年07月17日(火)
Brownhawkowl
 Brownhawkowlとはアオバズクのことだ。

アップした動画は自宅の近所で撮影したアオバズクの巣立ちの様子。 7/16の深夜、雨の中を巣立っていった。 当初画像をYouTubeにアップしたが画質はYouTubeなりのものだった。そこで私が昨年から今年にかけてのオープニングイベントで映像を担当した「神戸国際ハーモニーアイズ協会」の動画配信サイト「Wajju(和聚・ワッジュ)」に登録してみた。画質はご覧の通りである。YouTubeよりも確実に高画質だ。ワンセグで見る携帯用地上波デジタルもきれいに見える。ちろんこのサイトも無料である。参考のためにYouTubeも比較用に同じ大きさにして貼り付けておく。それぞれをスタートさせ、早いほうを一瞬ポーズをかけてタイミングを合わせると比較しやすい。
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2007年07月14日(土)
天気が悪い時には・・・・
 今日は台風の影響で天気が悪い、一応世間一般にはそうだ。だが、一概にそうとは限らない。雨が降っていてもスイレンの花は咲き、肌寒い風は心地いい。

 こんな日は散歩がてらに近くの五字神社へ出かける。人もいなくて貸切の森林浴である。

 ここには直径1.5mはあろうかと思われる大きなドングリ?(たぶんムクの木)がある。見上げるとポタポタと雨の雫が額に当たって、寝不足の頭脳を活性化してくれる。

 実はこの神社はアオバズクのカップルがいることでちょっとした有名スポットになっている。雨のおかげでウォッチングに来ている人も無く、アオバズクとゆっくりと対面できる。

 雨の所為だろうか、少し寒そうな感じもするが、今日も彼は愛くるしい表情を見せてくれる。もちろんすぐ近くに彼女がとまっている。雨が降れば天気が悪いといわれるが、しっとりとした神社は見も心もリフレッシュしてくれる。
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2007年06月11日(月)
ローソン川の蛍
 先日「これからはKeywordに限定されない記事なども書いてゆこうかとも考える。」と書いたように、少しキーワードから離れたことを書いてみよう。
 6月といえば蛍の季節だ。私が住んでいる北摂は昔から蛍が多く、子供の頃は生家の吹田や、母の生家である箕面ではこの頃の夕刻になると蛍の群れが乱舞していた。求愛行動である光の明滅が群れ全体に連鎖すると、数百の蛍が同じテンポで明滅するである。数匹を虫籠に捕って夜道を歩いていると知らぬ間に光の群れに追いかけられ、気が付いた瞬間に底知れぬ恐怖を感じて走り出した思い出もある。
 だが農薬と中性洗剤の乱用で70年代あたりは餌になるモノアラガイやカワニナが激減したために蛍も殆ど姿を消してしまっていた。しかし80年代の後半あたりから徐々に蛍が戻ってきたのである。
 上の写真は私が住む自宅の近所を流れるローソン川を舞う蛍(6/11撮影)である。感度800でF2.8/6秒の露出だ。デジカメになったおかげで撮影現場でプレビューできる。昔はことある毎に現像所へ走って2時間を待ったが、今はその必要もなくなった。

 これは2秒露出の間にフラッシュを1発焚いたものである。蛍の光は定常光として露出し、蛍の体と背景をフラッシュで露出する。インテリアなどを照明器具の輝きもを生かしながら撮影する方法と同じだ。

 私の亡父は千里ニュータウンで蛍を飼育し、毎年「蛍の夕べ」というものを開催していた。そして万博協会と協力し日本庭園や自然文化園の川でモノアラガイを繁殖させ、ヘイケボタルやゲンジボタルの幼虫を放流してきた。あまり知られていないが、幼虫にも発光器があり、ナウシカに登場するオームように光る。放流した幼虫たちも今では世代を更新して繁殖しているようだ。

 これは伸びをする蛍だ。蛍は1年ちかくを水中で暮らし、上陸した後は土の中で過す。そして成虫になって空中を乱舞できるのはわずか2週間ほどだ。その短い期間に配偶者を見つけて交尾、産卵をしなければ種の保存が出来ない。美しく光る蛍の光も彼らにとっては必死の光なのである。

ホタルを見る(撮る)ときは足元に注意しなければならない。そろそろマムシも活発に行動し始めていて、咬まれれば一大事だ。夜道を歩く我々からは見えなくても、赤外線受容感覚器官(ピット器官)を持つ彼らには見えているのである。
 また、撮影のために川に入るのであればヤマカガシにも気をつけなければならない。以前は頚腺毒しか知られていなかったが、72年に中学生が咬まれて死亡し、84年には私が以前住んでいた愛知で再び中学生が咬まれたが死亡した。ヤマカガシは無毒だと思われがちなうえに、咬症でも痛みや腫れが無く咬まれても大丈夫だと思ってしまうようだ。しかし数時間から1日ほど経過して持続性の出血が起こり、それに気が付いて病院へ来ることになるらしい。84年に死亡した少年の遺族が血清研究のための資金を提供したおかげで血清も出来たそうだがその数も少なく、数年前に全て無くなってしまったらしい。その後再び厚生労働省の支援を受けて新たに血清をつくったそうで、現在ヤマカガシの出血毒に対する血清は下記の施設で保有されているそうだ。
国立感染症研究所
(財)化学及血清療法研究所
杏林大学病院 高度救命救急センター
そして最初に血清を開発した
(財)日本蛇族学術研究所である。
それぞれかなり遠方だが日本蛇族学術研究所の方に聞いた話では「発症してからでも十分効果がありますから、入院されてから病院へ送っても間に合います」ということだった。
 また、マムシの血清も常にどこの病院にあるというものではない。池田保健所の話では市立池田病院箕面市立病院にはあるということだ。また高槻、茨木方面では三島救命救急センター、大阪医大、高槻日赤病院、高槻病院、緑ヶ丘病院が保有しているらしいが「昨年11月の調査のため、事前に該当する病院に確認してください」ということである。
 参考のために保健所のURLを記しておく。
池田保健所ホームページ http://www.pref.osaka.jp/ikedahoken/
高槻市-健康・福祉-保健所 http://www.city.takatsuki.osaka.jp/db/hoken/hokenjyo.html
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2007年05月31日(木)
りんどんさん、「ゆすらうめ」です!
 りんどんさんが5/29の記事の液晶に写っている「ゆすらうめ」に対して、いかにも羨ましそうなコメントを書いてくださったので、改めて羨ましがらそうと写真を掲載する事にした。
 我が家の裏庭でかなりの量の「ゆすらんめ」が採れた。収穫量はおよそ1.2kgであった。最近は「ゆすらうめ」と呼ぶ人が多くなったが、私が子供の頃は「ゆすらんめ」と呼んでいた。念のために「ゆすらんめ」をググッてみたが一応1000件ほどヒットする。間違いではなさそうだ。

 木になっているところはこんな感じである。実はさくらんぼに似ていて、味もさくらんぼっぽい。グミとは全く違った味である。

 柄をはずして流水で洗って水気を切って少し陰干しののちに果実酒用の酒に漬け込む。私が作業しているのではなく、もちろん家内が漬け込んでいる。その工程を記録するのが私の役目だ。

 氷砂糖を入れ、果実酒用の酒(今回はブランデー)を注ぎ込む。いい香りが立ち込める。1年も経てばこの洋酒の香りが優しい果実酒の香りに変化する。私は下戸だが、甘い果実酒だけはとても好きだ。

 「ゆすらんめ」の上に乗った氷砂糖がブランデーに溶け出していく。美しい眺めである。

 漬け切れなかったのこりの「揺すらんめ」はそのまま食するのも良いが、一部を煮込んでジャムにした。

 白いホウロウの鍋とのコントラストがきれいだ。煮込んでゆくと種も実も皮も混ざってしまうが、種は途中でフォークを使って取り出す。

 出来上がったジャムだ。どことなくトマトケチャップのように見えるが、味はジャムだ。それもかなり美味い。娘が手作りしたパンと相性がやさそうである。しかしそれにしても液晶に写った写真を見ただけで「ゆすらうめ」と言ったりんどんさん、人間業でない。りんどん、恐るべし。
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