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2007年06月08日(金)
HDV Vision 3
 「HDV Vision 3」である。ビジョン3とは英国のビンテンが作るVisionシリーズのビデオ用三脚で最も安いキャメラサポートのことだ。私の会社では主にVision 10、11、100を使用し、時に40倍クラスの望遠レンズを使用する場合はVision 20などを使用している。そういったものに比べるとVision 3は価格も20万余りと破格の価格設定になっている。その価格設定の背景にはマンフロット社のOEMと言う話も有るが、マンフロットとはかなり違っている。ちなみにフランス製のジッツオG-1380がでは塗色こそジッツオだがマンフロットの#505と全く同じものだ。Vision 3は構造こそ似ているが、カウンターバランス構造は505や1380とは異なりスプリングが水平に取り付けられている。そしてクイックプレートもビジョンシリーズと同じものが使われている。さらにブレーキの構造は上位機種のVision 6や8、11などと同じ構造になっていて、軽いトルクでしっかりと止まる。つまり似て非なるものということだ。
 ビンテンではカウンタースプリングを1kg〜10kgまで、1kg毎のステップで10種類のスプリングを用意している。カタログではスプリングを交換することで10kgまで対応するとしているが、ボールヘッドが75mmになっているため、現実的には1/2インチクラスのカムコーダーであっても実用になるとは言い難い。あくまで小型のカムコーダー用である。
 以前他社からキャメラマンで呼ばれた時に用意された三脚がビジョン3で、キャメラはDVCPROだった。キャメラはいいのだが、肩乗せタイプのカムコーダーにビジョン3では余りにも非力過ぎる。ポジション移動の多い撮影で75mmボールでは移動ごとの水平調整に苦労する。しっかり締めたつもりでも大きくパンするとドラグが強いとボールヘッドが回ってしまう。それ以降、その会社の撮影では私の会社からヴィジョン10や100を持参して機材費として計上したいただく事になった。やはりヘッドはキャメラマンの最重要な道具であり、ボールヘッドの径もキャメラサポートの重要なパートである。
 だが、その会社の撮影に呼ばれた時にビジョン3がHDVの小型カムコーダーには最適だと言うことを知った。HVR-Z1Jをビジョン3に乗せるとまさに完璧といえる。キャメラの重量が3kg程度であれば水平調整時も締め付けトルクはそれほど強くなくても良い。75mmボールのフリクションで十分だ。Z1Jをそのまま乗せるのであれば2kgのスプリングが最適で、私の会社のようにZ1Jに放送用のフネ(三脚アタッチメント)を取り付け、センチュリーのワイドコンバータ、角型フードを取り付けた場合は3kgで完全バランスする。また微妙なバランス調整はスプリングにスペーサーを入れることでより正確なバランスを得ることが出来る。そしてスプリング交換もマンフロット#505よりも手間がかからず、操作性は#505の比ではない。もしこれからHDVカムコーダーの三脚購入を考えておられる方がいれば迷わずビジョン3をオススメする。様々なHDV三脚が内外の様々なメーカーから発売されているが、他メーカーよりも少しだけ高価なビジョン3は価格差以上のパフォーマンスをキャメラマンにもたらしてくれるキャメラサポートであるといえる。写真は先日の現場で使用したビジョン3とHVR-Z1Jである。
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2007年04月23日(月)
XDCAM EX
 「XDCAM EX」だった。そして逆引きをすれば、検索元はなんとsony.co.jpだった。詳しく見ると今月だけで225件ものアクセスである。
 どれほど世間に注目されているかを調べているのだろうか。まあ、心配御無用、十分以上に注目されている。
 問題は先に発売されているナショナルのP2CAMとどう勝負するかというところだろう。こちらはMPEG2ではなくバリカムと同じ100MBPSのDVCPRO HDである。

 しばらくは様子を伺い、市販モデルがどういうものになってくるかを楽しみにしたい。巷の情報によると$8000程の価格で1/2インチの撮像素子らしい。1/2インチで5,8mmの引きなら2/3インチの7.8mmに相当する。放送用の標準ズームと同じ画角になる。これは期待できそうだ。
 話は変わるがサイバーショットが新機能を盛り込んだ。以前ブログで書いたが、新しいサイバーショットはビデオ出力がSDからHDに変わった。アナログコンポーネント出力が加わったことでフルハイビジョンの静止画をモニターに出せるようになった。アルファに上位機種を譲ったかに見えたが、リアルタイムビューのサイバーショット健在である。 一年前のこの記事に追記するが、2008年4月にレンズ交換式のPMW-EX3が発表された。2月に発売されたレンズ交換式のHDVのHVR-Z7JやHVR-S270の持つテープメディアの限界に対してPMW-EXの登場はありがたい。XDCAM EXが今後どう伸びるかはメディアの価格にかかっているだろう。  先日ブログでXDCAM EX PMW-EX3のことについて触れてみた。
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2007年04月19日(木)
HDV Vision3
 「HDV Vision3」である。これまでHDVのHVR-Z1Jにはマンフロットの#505を使用していたが、キャメラマンの要望でVintenのVision3を導入した。HVR-Z1Jに放送用の舟(VCT-14)を使用した場合は3kgのスプリングで完全バランスする。もちろん#505も3kgに設定しているので完全バランスするのだが、以前Jリーグの取材でガンバ大阪へ行った時(この日は池上のDVCAM)に東通さんがHVR-Z1JにVision3を持ってこられていて、その白い美脚に魅了されたということだ。カーボンファイバーを使った黒い三脚も軽くて良いのだが、やはりビンテンカラーが美しい。そして軽いキャメラの場合にはアルミ三脚の方が安定感がある。
 さて、肝心のキャメラワークだが、水平/垂直/斜めのパンはさすがにビンテンである。これで上手く振れなければ人生の終わりだ。そしてスローパンのためにドラグを強めに設定してもバックラッシュも無く自然に止まる。もちろん動き出しもスムーズだ。
 さて後に残った#505だが、その運命やいかにである。しかし最近はHDVの仕事が多く、さらにHDVのマルチ収録にも複数のHDV三脚が必要になる。#505も益々活躍してもらわなければならない。そうは言っても今後Vision3の使用頻度が高くなることは間違い無い。当然だが笹邊も美脚好きである。
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2007年03月24日(土)
GY-HD250
 「GY-HD250」というキーワードが数十件に達した。この前からこのブログで書いているからだ。GY-HD250シリーズは昨年10月20日にJVCが海外のみで発売した最新鋭機で、720p/50:60フォーマットを完全にカバーしながら1080i/50:60フォーマットの出力が可能で、プログレッシブとインターレスの両方式に対応していること。またSD/HD-SDI出力にオーディオ/タイムコードをエンベデッドしたのも大きな特徴である。
 これまでHDVでは720/30Pが限界だったが、HD200やHD250では720/60PをHDVテープにも記録できる。ニュースによると「ザイリンクス社のSpartan-3E FPGAを日本ビクターが業務用HDV カメラレコーダに採用」ということだが、Spartan-3E FPGAというチップがどういう役割を果たしているかは私には解らない。だが、これまでバリカムでのみ可能だった720/60PをP2CAMのAG-HVX200に続いて実現した意味は大きい。半導体メモリーを使用するAG-HVX200とは異なり、従来のDVテープに720/60Pを記録することで運用性は従来のHDVと変わらない。
 こういった優れたGY-HD250だが、何故か日本での発売が実現しない。JVCに聞いたところ、IEEE1394(iLink)で720/60Pをキャプチャーできる編集アプリケーションが無いということが理由のようだが、私が試した限りはEDIUS 3.5のMPEGCAPTUREで問題なく720/60Pのmpeg2ts(.m2t)をキャプチャー出来た。またカノープスがDVD作成ソフトとして廉価で発売しているMPEGCraft 3 DVDでも1280×720/60Pの.m2tをキャプチャーできるのである。このアプリケーションは定価7,000円で、2からアップグレードの場合は3,500円というものだ。私はEDIUSとUG版のMPEGCraft 3 DVDである。他にも・CineForm AspectHDや・MAIN CONCEPT MPEG Pro HDなどでもキャプチャーできるらしい。
 「720/60Pをキャプチャーできるアプリが無い」と、大して根拠のないことが理由で国内発売を見送っているのが事実であれば憂うべきことだ。720/60PのHDVこそ、我々が待ち望んでいたHDVフォーマットである。
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2007年03月21日(水)
ジャイロ ジンバルとは
 「ジャイロ ジンバルとは」というキーワードだった。ヒットしていたページは「手軽な予算でステディーショットを実現するグライドカム 4000 Pro+スムースシューターの紹介」という長ったらしい名前のページだ。
 このページに紹介しているグライドカムを導入するまでは、なんとかジンバルを自作もしくは何らかの機械から流用してステディーカムを自作できないかと考えた。
 当時ステディーカムにはEFPというモデルと比較的小型のSKというモデルがあった。ステディーカムSKでも完全一体型のベーターカムならなんとか乗せることが出来、たまにレンタル会社から借りて使っていた。では何故自作を考えたかというと、ステディーカムが余りにも高価だったからだ。そして借りるたびに自社のキャメラ重量に合わせる調整がやっかいだったからである。
 ステディーカムのように移動撮影用のスタビライザーでには心臓部が2つある。一つはキャメラの重量を打ち消すためのカウンタースプリングだ。これはちょうどアームライトのスプリングのようなものだ。そしてもう一つがジンバルである。このジンバルとは三軸ジャイロと呼ばれ、XYZの各方向の回転軸が一点で交差しなければならない。一つの軸の回転部について言えば、ちょうど自転車の車軸にあるハブや、ペダルの回転軸にあるボトムブラケットのベアリング軸のようなものである。ところがジンバルとなると構造が複雑になる。色々考えたが、無駄な努力をするよりも既製品を購入することの方が良いという事になった。専用化したおかげで自社のキャメラに合わせたポジションを決めることが出来、スピーディーなセットアップが可能になった。2月に購入したグライドカム4000Pro+スムースシューターは今日の病院ロケまでに5日稼動している。病院ロケにステディーショットが喜ばれるのはやはりERの影響だろうか。
 自作の話に戻るが、上でも自転車を例に取ったが、ジンバルはどこか自転車のパーツに似ている。そこで思いつくのがナショナル自転車だ。大阪の柏原市にあるナショナル自転車工業は昨年パナソニックサイクルテックに社名変更し、松下グループでもその歴史は古く、創業は昭和27年4月27日である。自転車一筋50年といったところだ。また、松下の創始者である幸之助氏が自転車店に丁稚奉公していたことや、自転車用の砲弾型電池ランプの開発などは逸話となっている。私が何故この話を持ち出したかといえば、パナソニックのビデオと自転車のコラボレーションを期待しているからだ。ナショナルのビデオキャメラと、同グループの自転車工業が全く新しいキャメラスタビライザーを作ってくれないだろうか?という期待である。電子技術の雄と金属加工の雄が作る移動撮影用スタビライザーとはとてつもなく素晴らしいものになるだろう。
 東大阪の機械技術は世界で高く評価されている。城東区の金属加工会社の技術もオンリーワンと評価されている。諏訪の精密加工技術が世界に知れ渡ったように、大阪も世界をリードする工業技術を誇っている。全てのものが開発され尽くしたように見える昨今だが、異業種のコラボレーションが進めば、今以上に画期的な製品がいくらでも生まれてくるはずだ。携帯電話のバイブレーター用モーターが小さな町工場で生まれた話のように、まだまだ多くの夢が埋もれている気がする。
 昨日私の会社に日本ビクターが海外のみで新発売したハイビジョンキャメラが届いて、月末までの空いた時間を使って製品の運用試験を行う。初見での印象はGood !!ファインダーがものすごく見やすい。他社の高額なHDVに付いているファインダーとは雲泥の差が有った。フォーカスもCRTと同等に気持ちよく取れる上に残像も無い。つまり60Pと30Pの差がはっきりとわかルファインダーだ。ナショナルのバリカムと似た感じだといえば良いだろうか。そして担いだ印象は普通の肩乗せと同じバランスである。NPケースにNP型のリチウムを入れてショートズーム(フジノン3.5mm13倍)をつけてもバランスは良い。ただ私には少し全体重量が軽いようで、BP90をつけた方が楽に担げる。ボディーの剛性感は他のHDV機とは全く別物で、放送機器のそれと同じものを持っている。私が宝物にしている少し古い2/3吋用のJ-14×8という2kgを超えるEFPレンズを取り付けてもマウント部分の強度に対する不安は感じない。剛性やバランスもさることながら、放送用のバッテリーを使えることが嬉しい。私の会社では2/3吋一体型キャメラにV座で使えるリチウムバッテリーを使っているので便利だ。
 ビクターGY-HD250だが、久しぶりにワクワクする製品に出会えた気がする。既存の技術にとらわれない新しい発想を生み出すビクター技術陣の開発精神を見たようだ。このハイビジョンキャメラを見ただけでも、まだまだ多くの夢が埋もれている気がする。大企業が最近流行になっている人材派遣に依存した体制を脱却し、人を育て、また社員とともに伸びてゆくのであれば、今後も多くの夢が実現していくはずである。
2007年3月21日 | 記事へ | コメント(5) |
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2007年03月18日(日)
ビデオ レールドリー
 「ビデオ レールドリー」である。検索結果はなかなか嬉しいものになっている。40件中の1件目が「撮影現場の紹介」で2件目が「HDVキャメラを使ったお手軽特機撮影」そして3件目は私の会社のページではないが「グライドカム4000PRO 使用レポート」としてシステムファイブさんのサイトのインプレッションである。そこで、今回の検索キーワードの「レールドリー」にちなんで一つ新製品を紹介しておこう。
 これはビデオ三脚や箱馬に載せて使用する小型レールドリーだ。2/3吋標準スタイルの一体型カムコーダーから、HDVカムコーダーまで、様々なキャメラに対応した3mレールだ。当初レールと金属ローラーが発する音のため、同録には不向きだったが、先日バージョンアップしてサイレントモデルになった。
 写真は開発中の最終段階で、製作作業がほぼ完了した状態のものだ。2本の三脚の間にレールを渡すことで、狭いマンションなどでの使用も可能にした。写真には写っていないが、各コーナーにはウレタンスポンジの養生を付けて壁などを傷つけないための対策も行った。
 これはインテルのVP撮影で使った時の搬入の写真だ。人物の大きさと比較するとサイズが良く判ると思う。このレールの機材名は現在のところ「モノレールドリー」と呼んでいるが、実はこのレールよりも、最初の写真に写っているトロッコ(台車)に細かな工夫を施している。そして現在超低速で自走できるように新たな改造を考えているところだ。
 この「モノレールドリー」を使用した番組「教王護国寺・東寺 美に秘められた心の世界」〜虚空を結ぶ千二百年ロマン〜が今日のBS朝日で放送される。撮影は全編を2台のHVR-Z1Jで行った。放送時刻は1500時〜1630時の90分である。
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2007年03月15日(木)
グライドカム
 「グライドカム」という検索が10件以上あった。他にも「スムースシューター」という検索も目立った。代理店の駒村商会のページでは美しい女性がスムースシューターを付けている写真が載っている。残念ながら私の会社のページにはそのような写真はない。
 では実際にグライドカムを使うとどういった映像になるのだろうか。テレビではERなどでお目にかかるが、専門のオペレーターでない者が使った場合はどうだろうか?そこで今回動画をアップした。
 それは先日志摩スペイン村へCMのロケに行った時に撤収の様子を撮影したものだが、気楽に撮影していてもけっこう安定している。よくサンプル映像が公開されているが、いずれもワイドショットが中心の歩きばかりで参考にはなりにくい。ズームで寄ってみたり、被写体の周りを移動しながらフォーローする方が効果的な映像になると思う。ズームリモコンにはWAKO DRM-1を使用している。
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2007年02月20日(火)
駒村商会 ワイドコンバーター
 「駒村商会 ワイドコンバーター」である。駒村商会とはトプコンホースマンで有名な会社だ。私も写真時代にホースマン6x9やL45などを使っていた。その後動画に変わってからもアントンバウアーのバッテリーなど購入し、ミラーのビデオヘッドが本庄から駒村に替ったためにメンテナンスなどでも取引があった。その駒村商会が今はグライドカムやセンチュリーのワイドコンバーターも輸入している。
写真はセンチュリーのHD用ワイドコンバーターをHVR-Z1Jに取り付けたもので、ソニーの純正0.8倍に比べると格段に優れている。解像度はワイドコンバーターとしては申し分なく、ワイド端での樽型湾曲も少ない。特に純正の0.8倍のワイド端と同等の画角では皆無といっても良い。また、Z1Jに付けた場合4.5mmx0.7=3.15mmとなり、35mm換算で22.75mmの広角レンズに相当する画角を得ることが出来る。これはキヤノンXL H1用のHD6倍ズームXL3.4-20.4mmLのワイド端画角よりもまだ広いのである。総合的な性能を考えると現時点では最強のワイドコンバーターといえるだろう。
このセンチュリー0.7倍HDワイドコンバーターを最強たらしめているアクセサリーに写真の純正フードがある。これは先日駒村から届いたものだが、4x4のティフェンなどのフィルターも装着できる。内容的にはフードというよりもマットボックスといえるものである。ワイド撮影ではハーフNDなども良く使うが、ショートズームと違ってフィルターを装着しにくいワイドコンバーターにとっては最良の相方と言えるだろう。さすがに映画の国アメリカの製品である。
 明日スタジオでキヤノンXL H1とXJ G1の運用テストを行うが、センチュリーから近いうちにG1用の0.7倍HDワイコンが発売されるようだ。もちろん取り付けはZ1J用と同じバヨネット式である。
 映像制作にはキャメラ本体はもちろん重要だが、それ以上にキャメラワークを支える周辺機器が重要になる。駒村には今後もっと多くの周辺機器を取り扱ってくれるようにお願いしたい。
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2007年02月18日(日)
朗報!
 今回はキーワードではない。下のH1の運用テストに合わせてXH G1も1台貸してもらえる事になった。今日発送され明日にはG1が到着する。当日はH1 vs G1のキヤノン勝負になった。だんだん面白くなってきた。
 そのかわりに納得してもらえるレポートを書かなくてはならない。十分なテストが必要だ。
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2007年02月17日(土)
XL H1をテスト
 「XL H1をテスト」である。このブログに少し書いただけだが、早速ヒットしていた。どういう人からのアクセスかはわからないが、XL H1やXH G1に対する注目が大きいのだろう。もちろん私も注目している。
 キヤノンからXL H1が私の会社に来ているが今週三和スタジオで運用テストを行う事になった。現在キヤノンからは3機種の業務用HDVモデルが出ているが、今貸し出されているX1よりもG1が興味深い。HD-SDIはX1と同様に出力できタイムコードもスレーブ出来るようにIN/OUTを持っている。さらに本体に2.7インチLCDを備えている点はX1よりも優れている。また20倍レンズもG1のものは広角側がX1の5.4mmから4.5mmまで広角化され、これはHVR-Z1Jと同じになった。さらに4.5mmに0.7倍のワイドコンバーターを装着すれば3.15mmとなり、3.4mmの6倍ショートズームよりも広い画角を得ることが出来る。

 さらに今回最も注目しているCCUソフトのコンソール1.1をテストできる。なおH1ではサポートしていないカラーコントロールについては残念ながら次回G1で行う事になるが、それ以外の運用テストは可能だ。

(※カラーコントロールはG1/A1のみ対応)

 これまで高価なリモートコントロールでしか対応していなかったCCU機能がわずか7万円弱でノートパソコンをiLink経由のCCUにすることが出来るのである。さらにカスタムプリセットコントロール録画ビューワーは大型キャメラのCCUにも無い機能である。その上ベクトル&波形モニターまでデスクトップに表示できる。
 今回ののテストでは第一線で活躍されるVEさんや照明さん、キャメラマン、そして映像監督を交えてのテストとなり、タレント事務所からは看板女優もキャメラテスト用に出してくれる事になった。ひょうたんからコマというよりも、技術屋のワルノリ?が盛り上がったようなもので、業界スタッフ交流会になりそうな気配である。テストにはメーカーや販売店は関わらないため、思う存分評価できるのではないかと思っている。
 テストに使用するものはXL H1本体/HD20倍 XL5.4-108mm L IS U/HD6倍 XL3.4-20.4mm L/モノクロビューファインダーユニットFU-1000/コンソール1.1となる。なおコンソールについては試用版ではなく正式版で評価を行う事になった。

追記:販売終了したコンソールだが、米国のキヤノンでダウンロード可能だ。
http://www.usa.canon.com/consumer/controller?act=ModelInfoAct&fcategoryid=269&modelid=12152#DownloadDetailAct
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2007年02月16日(金)
バケット 撮影機材
 「バケット 撮影機材」というキーワードだった。安全対策バリカムでの撮影現場が検索されている。下に掲載した写真は京都の東寺での収録の様子だが、バケット車を撮影に使用する場合は高所作業車の運転免許が必要になる。免許は作業床の高さが10m以上の高所作業車と作業床の高さが10m未満の高所作業車に別れ、写真のように20mを超えるバケットの場合は限定の無い10m以上の免許が必要になる。もちろん私は免許が無いのでオペレーターさんをお願いしなければならない。といっても免許があれば誰でもオペレート出来るかといえばそうではない。操作はキャメラワークと同様、演出に合った動きが必要だ。私がお願いしている戸高さんは歴史街道や世界遺産の撮影など、様々なオペレートをされているベテランである。
 さて、今回のキーワードで検索されていたページに面白いサイトが有った。Hironori Itoと題されたサイトである。これはFOSTEXのサイト内に有るFOSTEX製品ユーザーのページだ。
 録音技師:伊藤裕規氏の現場を紹介しているが、「北の零年」の現場が面白い。そしてその現場では撮影クレーンの他に高所作業車が場面に登場していた。色合いから見るとニッケンのようだった。
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2007年02月15日(木)
スムースシューター
 「スムースシューター」だった。ヒットしているのは先日グライドカムをテストしたページである。システムファイブからグライドカムをHVR-V1Jでテストしてもらえないかと言われたが、今はV1Jを必要としていないのでとりあえずZ1Jでテストする事にした。スムースシューターはテストした結果購入することになったが、搭載したキャメラがとりあえずHVR-Z1Jということの裏には私の中に少し目論みがあったからだ。それはキヤノンのHDVキャメラXL-H1をテストしてみたかったからだ。

 キヤノンとの交渉の結果明日私の会社に届くことになった。HD-SDIが出力できることですでにCMの収録などでも使用されているH1とはどのようかキャメラなのか興味津々だ。また広角系が弱いHDVキャメラにとってレンズ交換+ショートズームを完備している点も他の1080iHDVとは一線を隔している。
 予算が無ければHDV収録、予算があれば非圧縮のHD-SDI出力をHDCAMやDVCPROHDで収録が可能なXL-H1は大きな魅力がある。テスト結果次第では導入を検討する対象になるだろう。
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2007年01月29日(月)
HVR-V1J
 「HVR-V1J」である。HVR-V1Jは昨年システムファイブに予約したが、未だに迷っている。というのも今現在Z1Jで仕事は回っていて、かつ3CMOSの演色性や低照度時の画質について導入に踏み切れない部分がある。そして水中ブリンプが未だ発売されていないことも要因だ。そして先日システムファイブからグライドカム4000PROとスムースシューター、センチュリーのワイドコンバーターを購入したことがV1J先送りの最大要因である。さらにV1JがZ1Jほどに稼いでくれるだろうかという不安も残る。
 しかし確実にV1JがZ1Jよりも優れている点が一つある。それはLCDモニターの純正フードだ。Z1Jには純正品が無く、納得できるものが市場に出回っていない。そういった状況だが、先日急遽LCDフードが必要になりZ1J用にヨドバシでV1Jの純正LCDフードを購入した。一応は装着できたが、やはり専用ではないため一部分をヤスリで削って取り付けた。もちろんZ1Jではなく、4200円で購入したフードの方をを削った。
 今回それを少し改良したので紹介しよう。出来上がりはおそらく市場に出回っているサードパーティー製のZ1J用LCDフードより優れていると自負している。下の写真が改造したHVR-V1J(HDR-FX7兼用)用のLCDフードだ。
 フードの下部にグライドカムを運用する場合に便利なようにシンワの水準器を取り付けた。実際にZ1Jに付けた常態はまさに純正品という仕上がり、というよりも水準器が付いている分、より高性能である。

 改造前はLCDフードのスプリング付きの爪でZ1JのLCDを挟んで取り付け、パーマセルテープで外れないようにしていたが、今回ベルクロテープを取り付けることで簡単に脱着出来るようにした。千里ビデオサービスオリジナルのZ1J用LCDフードだが、市販しても良いくらいの出来栄えだと思っている。制作費は本体4,200円(ヨドバシ)とシンワ製水準器840円(コーナン)、ベルクロテープ(適当な余り物)で合計5,040円となった。安く出来たことを自慢したがる大阪人の私は大満足している。
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2007年01月17日(水)
ステディーカム 自作 簡単
 「ステディーカム 自作 簡単」での検索があった。ヒットしていたのはこのブログのカテゴリー1であるVIDEOだった。「ステディーカム 自作 簡単」というキーワードを見るためにグーグルのキャッシュを参照したところ3つほどの記事がハイライトされていた。特に沢山ハイライトされていたのは1/3の「HDV移動撮影システム」だった。
 ステディーカムの様なスタビライザーを自作されている方はかなり居るようで、色々なサイトがヒットする。しかし自作は決して簡単ではなく、それなりの費用と時間を費やさねばならないようである。私の会社でも自前のスタビライザーを導入しようと何種類かのスタビライザーをテストしてみた。その結果最も望んでいる性能を持っていたものがグライドカム4000Proとスムースシューターの組み合わせであった。1時間程度のテスト撮影を行った結果、「これはいける」という手ごたえを感じ、早速本格的なテストを監督とともに行った。
 テストはキャストを入れたリハーサルで5時間に及んだが、監督いわく、「いいよ!ハンディーとはぜんぜん違うね!これでいこうよ」と言う結果になった。そして「HDVスタビライズショット」で売っていけるよ!という監督に煽てられて、購入することに決まった。
 以前ステディカムSKにベーターカムを搭載して撮影したときは30分あまりでまいってしまったが、グライドカム4000ProとスムースシューターにHDVのHVR-Z1Jの組み合わせは大変楽だった。午前3時間、午後2時間のリハーサル中、50を過ぎた私でも容易に担ぎ続けることが出来たのである。今後は「HDVキャメラを使ったお手軽特機撮影」の一環としてより一層充実を図りたい。現在「手軽な予算でステディーショットを実現するグライドカム 4000 Pro+スムースシューターの紹介」として暫定版のWEBページを公開しているが、撮影サンプルの動画配信などを加えたページを企画している。HDVやメモリーカード、ハードディスクを用いた小型ハイビジョンキャメラはまたもや我々に多くの可能性を見出させてくれる。
2007年1月17日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年01月03日(水)
HDV移動撮影システム
 「HDV移動撮影システム」という検索だ。私の会社では一昨年から「HDVキャメラを使ったお手軽特機撮影」を推し進めている。これまで予算の都合で導入しにくかったレールやクレーン、ステディーカムなどをキャメラのコストが下がった分を特機に廻すことで実現しようというものだ。
 昨年末に東京の制作会社から話があり、今回はステディーカムを使いたいということだった。もちろん大きなキャメラにステディーカムSKやEFPを使用すれば非常にきれいな移動撮影が出来る。しかし機材やオペレーターのコストを考えると予算オーバーである。ところが監督から「HDVを使ってみたい」との希望があり、話はとんとん拍子で進んだ。従来の予算枠でステディーが使えるのは良いが、オペレーターまでは予算がない。ということはキャメラマンがステディーカムのオペレーターを兼務しなければならない。かなり昔だが、私自身がベーターカムをステディーカムに乗せて撮影したことがある。一応必要なカットは撮ったが、体は大変だ。普段使わない筋肉を使ったため、数日間は筋肉痛に苦しんだ。
 そこで登場するのがabcプロダクトのHandyManSet-SとEasyFlexだ。HDVクラスのキャメラに合わせて作られたもので、総重量はステディーカムSKの1/5程度だ。これなら筋肉痛に苦しまずにオペレートできそうだ。年末に無理を言って機材屋さんからお借りしてきた。正月休みの間にテストとトレーニングである。1/13にロケハンとキャメラテストを行うが、それまでには実用レベルに追い込めそうである。
 そして別なプロダクションからも同じくHDV移動撮影の依頼があった。こちらの方はレールを使った撮影だが、従来のレールのようなスタイルでは不可能な内容である。これについては現在私の頭の中にあるイメージを具体的なものにしなければならない。アイデアは画期的なものだが、精度などで解決しなければならない問題がある。特機開発部?の想像力にかかっている。
 下の写真はabcプロダクトのHandyManSet-S+EasyFlexだ。
2007年1月3日 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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